デイリー・アップデート

2019年7月9日 (火)

[エジプト/ケニア] エジプトの6月のPMIは49.2と、前月の48.2から改善。新規受注・生産・雇用はいずれも続落したが下げ幅は5月より改善。購買や在庫も減少し、見通しも5ヶ月ぶりの低水準。購買価格は緩やかに上昇。 一方、ケニアの6月のPMIは54.3と、5月51.3から急上昇。新規受注・生産・雇用・購買・在庫・購買価格はいずれも急騰し、見通しは調査史上最高値を記録した。

[アフリカ] 7月7日、アフリカ連合(AU)臨時首脳会議において、アフリカ大陸自由貿易圏「AfCFTA」の「準備段階」から「運用段階」への移行が正式に宣言された。AU加盟55か国のうち、エリトリアを除く54か国がAfCFTAに署名した。また、エリトリアは同7日に、AfCFTAへの参加を検討すると発表した。AfCFTA参加国は2020年7月からの実際の運用開始を目指しており、参加国の大多数が関税を90%カットすることになる。この結果、2022年までに、アフリカ連合諸国の域内貿易が約60%増加する見込み。

[日/韓] 日本政府の対韓輸出規制に関し、『朝鮮日報』は、◇サムスン電子などと取引のある加工業者の話として、フッ化水素が大幅に足りない状況 ◇日本製フッ化水素は韓国で厳格な管理下にあり、また、化学兵器への転用は事実上不可能と専門家が説明 ◇輸出貿易管理に関する両国間会議の近年における不開催は、韓国が回避したのではなく、双方の人事異動が原因 ◇日本との協議については実施を合意済みで現在日程等調整中 ◇文大統領が日本側の措置撤回と両国の協議を求めると発言、などと報じている。

[日本] 厚生労働省が5月の『毎月勤労統計調査結果』を発表した。名目賃金は前年同月比▲0.2%と、5か月連続の前年割れとなった。ただし、共通事業所ベースでは2017年8月以降、プラスを維持している。一般労働者の所定内給与はプラスの一方で、パートタイム労働者の時給は2%超増加したものの、所定内労働時間の短縮傾向が主因となって、所定内給与はマイナス。人手不足や働き方改革によって、賃金単価は上昇したものの、所定内・所定外労働時間の減少で相殺され、賃金総額を下押ししている。

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