デイリー・アップデート

2019年11月13日 (水)

[インド] 11月11日にインド自動車工業会(SIAM)が発表した10月の国内新車販売台数(乗用車と商用車の合計、出荷ベース)は、前年同月比5.2%減の35万1,800台と、12カ月連続前年割れとなった。全体の8割を占める乗用車の販売は祭事商戦で同0.3%増と、2018年10月以降で初めて増加に転じた。11～12月は来年春に予定されている新排ガス規制の導入を控えた駆け込み需要が高まるとみられる。

[ペルー] 中銀は政策金利を0.25%ポイント引き下げ、2.5%から2.25%とすることを決定した。Bloombergによる事前調査対象の多くのアナリストは据え置き予想だったため、彼らにとっては驚きの結果だった。中銀は、内需の増加が中銀の予測を下回る可能性があることから、インフレ率は下ぶれする傾向があると、前月に引き続き指摘した。同時に「今回の利下げは必ずしも今後の政策金利の追加利下げを示唆しない」と更なる緩和への期待を明確に否定した。

[ウクライナ] 11月12日、紛争が続いているウクライナ東部で停戦監視に当たる欧州安保協力機構(OSCE)は、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力双方の兵力引き離し作業が完了した旨を確認した。これを受け、ウクライナとロシア、そして仲介国のドイツ、フランスは和平への具体策を話し合う4カ国首脳会議の早期開催へ調整を急ぐ見通しとなった。

[中国] 11月12日、中央テレビ網は、中国の自動車生産・出荷台数について、1-10月:生産2,044万台/出荷2,065万台(内、新エネルギー車生産は98万台で前年同期比+11.7%)、10月単月:生産230万台/出荷228万台で前月比各々+3.9%/+0.6%とのみ報じた。だが、中国自動車工業協会のHPによると、前年同期比の1-10月の生産/出荷は各々▲10.4%/▲9.7%、10月単月も▲1.7%/▲4%と軒並みマイナスとなっている。なお、新エネ車の10月単月も前年同月比では、生産/出荷各々▲35.4%/▲45.6%。元データの確認が肝要といえる。(台数は小数点以下を四捨五入)

[イスラエル] 11月12日、イスラエルはガザの武装組織「パレスチナのイスラム聖戦(PIJ)」の司令官とその妻を空爆で殺害した。PIJは報復としてイスラエルに数十発の砲撃を行い、一部はテルアビブ周辺まで到達。その後イスラエルは、ガザに対してさらなる報復空爆を行った。一連の攻撃でパレスチナ人10人が犠牲となった。PIJは、ガザでハマスに次ぐ武装組織であり、今後ハマスがPIJに加担してイスラエルに対する報復攻撃に参加するかどうかがカギとなる。

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