デイリー・アップデート

2020年1月17日 (金)

[シンガポール] 設備投資が過去最高だった2012年以来7年ぶりの高水準に。1月16日、シンガポール経済開発庁(EDB)は、2019年の企業による固定資産投資(FAI、設備投資に相当)の表明額が前年比39%増の152億Sドル(約1兆2,420億円)と大幅に伸びたと発表した。業種別では、化学が全体の32%を占めて最大。投資元の国・地域別では、欧州からが全体の47%を占め最大(2018年は22%)。一方で、米国は前年の5割から38%に縮小。シンガポールは8%、日本は3%、中国は1%。

[南アフリカ] 中銀は政策金利を0.25%ポイント引下げ、6.25%とする事を決定。中銀総裁は声明で最近のインフレの減速で緩和余地があったとコメントした。以前はインフレ率のみに注目した内容だったが、今回は停滞する経済を支援すべく緩和的政策を用いる意向が明確に示された。

[エジプト] エチオピア政府が2011年から建設を進めているアフリカ最大の水力発電ダム「ルネッサンス・ダム(GERD)」に関して、ダムを水で満たす期間やその他運用に関する初期合意が、流域国であるエジプト及びスーダン政府との間で交わされた。現段階で期間は明示されていないが、「雨季に、段階的に」水を満たすとされている。エジプトとエチオピアの間で議論がまとまらず、米国政府及び世界銀行が仲介に入った形。合意詳細は今月末までにまとめられる予定。

[米国] 1月16日、上院はUSMCA実施法案を賛成89、反対10で可決。共和党議員1名が反対票を投じ、民主党からは大統領候補であるサンダース上院議員などが反対に回った。既に下院では昨年12月に同法案が通過している為、トランプ大統領の署名を経て、米国のUSMCA承認手続きは実質的に完了する。メキシコは既に修正議定書も含めて批准が済んでいるため、カナダによる批准を残すのみ。米墨加の手続き完了から3か月目の月初にUSMCA発効となる予定。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

16人が「いいね!」と言っています。