デイリー・アップデート

2021年10月7日 (木)

[ニュージーランド] 10月6日、NZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を0.25pt引き上げ、0.5%とした。利上げは2014年以来7年ぶり。物価上昇圧力の強まり、住宅市場の過熱、労働市場の逼迫、経済が回復途上にあることなどを考慮したもの。RBNZは今後も金融引締めを継続する方針を示唆した。8月に利上げが予想されていたが、新型コロナ感染拡大を受けて見送っていた。先進国の利上げの先駆けの例になる。

[イラク] 10月10日に議会選挙が実施される。議会選挙は来年に予定されていたが、2019年末からの民衆デモの要求に答えて前倒しされた。有権者は2,400万人で、329議席を巡って3,249人の候補者(うち女性が951人)が争う。イラクでは、女性が議席の25%を占めるように割り当てられている。なお、治安の確保や不正投票防止のため、選挙前日の夜9時から選挙翌日の午前6時まで空港や周辺国との国境が全て閉鎖され、州をまたぐ車の移動や都心部へのバイクの乗り入れなども制限される。

[米国] 首都ワシントンに隣接する南部バージニア州の知事選挙の投開票が11月2日に行われるが、マコーリフ民主党候補とヤンキン共和党候補が接戦を展開。大統領支持率の低下と主要立法課題の膠着状況に直面するバイデン大統領にとり政権運営に再び「弾み」をつける上でもバージニア州知事選での民主党の勝利は重要となっている。民主党がバージニア州の知事ポストを失った場合、2022年中間選挙に向けてバイデン政権や民主党への悪影響が予想される。

[ベトナム] 国営農業地方開発銀行(アグリバンク)傘下のアグリバンク証券(アグリセコ)は、肥料産業の見通しに関する報告書で、肥料価格が2020年5月の底値から2021年9月までで2.2倍以上に高騰していると指摘した。世界的な需要回復に加え、原料高や主要な輸入元である中国による国内供給を優先するための輸出制限等で供給が不足していることが要因(ベトナムの中国からの肥料輸入は40~50%を占める)。

[ロシア] 政府は新たな脱炭素化戦略の草案をまとめた。二酸化炭素(CO2)の排出量を2060年までに実質ゼロとすることを目指す。従来の案よりも積極的な排出削減措置を盛り込んでおり、石炭火力発電から、天然ガス・原子力・水力・再生可能エネルギーによる発電への移行を進める。同草案はまだ閣議で了承されていない。

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