デイリー・アップデート

2022年5月18日 (水)

[日本] 内閣府によると、2021年第1四半期の実質GDP成長率は前期比▲0.2%(年率換算▲1.0%)となり、2四半期ぶりのマイナスになった。まん延防止等重点措置が適用された影響で、個人消費が▲0.0%と伸び悩んだ。また、民間住宅が▲1.1%、公共事業が▲3.6%と減少した。その一方で、企業設備投資は+0.5%、政府消費は+0.6%と増加した。輸出入ともに増加したものの、輸入の増加の方が大きく、外需は▲0.4ptと成長の下押し要因となった。

[コロンビア] コロンビアの2022年第1四半期の実質GDP成長率は前期比+1.0%とコンセンサスを上回った。昨年と比較して成長には鈍化がみられるものの、原油高の恩恵も受けパンデミック以前の成長トレンドへの回復傾向を維持している。リスクとしては、次期大統領選において左派のグスタボ・ペドロ氏が優勢となっており、従来の経済の開放路線を修正する可能性があることが挙げられる。

[リビア] 5月17日、リビア東部を拠点とする代表議会で今年3月に承認されたバシャガ新首相率いる国家安定政府(GNS)が首都トリポリに強行突入しようとしたが、トリポリで政権の座を譲らないドゥベイバ暫定首相率いる国民統一政府(GNU)を支持する武装勢力との間で衝突が発生し、バシャガ氏はいったん首都への進入を諦め撤退した。今年3月以降バシャガ氏は何度かトリポリの奪還を狙う発言をしてきたが、強行突入に挑んだのは今回が初めて。今回の衝突で、両政府の対立激化が懸念される。

[米国] 5月17日、ペンシルベニア州など5州で今年11月に実施される米国中間選挙の予備選が実施された。注目されたのは共和党現職の上院議員が今季限りでの引退を表明している「激戦州」のペンシルベニア州とノースカロライナ州上院議員の共和党予備選挙であり、ノースカロライナ州ではトランプ前大統領が支援し上院議員への鞍替えを目指すテッド・バッド下院議員が勝利。予備選はトランプ氏の共和党への影響力を見極める上で注目されている。

[インドネシア] 5月17日、中央統計局は4月の輸出額が前年同月比+48%の273億2,170万ドルだったと発表した。資源価格の上昇により堅調を維持、前月(264億9,750万ドル)の過去最高額を更新した。日本向けの伸びが最大だった。輸入額は同+22%の197億6,370万ドル。貿易黒字は前年同月比3.3倍の75億5,800万ドルで過去最高を更新。24か月連続の黒字となった。

[ロシア] 経済発展省は5月17日、2025年までの経済発展シナリオを発表し、今年のロシア経済は▲7.8%、2023年は▲0.7%と2年連続マイナス成長になるとの最新の見通しを示した。2024年以降プラス成長に転換し、2024年のGDP成長率は+3.2%、2025年は+2.6%と見込んでいるものの、いずれも低成長になる可能性が高い。

[中国] ◇5月17日、上海市疾病コントロールセンターは、集合住宅で行われている過剰な消毒について、「効果がなく、環境汚染・健康被害を及ぼす」として中止するよう求めた。同日同センターは、上海市16区全域で、3日連続で新規感染者が発生しない「社会面ゼロクリア」(注:ロックダウン解除ではない)の達成を発表。◇UBSアジア研究主管の汪涛氏は、「財新網」への寄稿で今年の経済見通しについて、2QのGDP成長率が前年同期比+2%以下に低下すると予想され、今後ゼロコロナ政策の緩和か大規模な政策支援がなければUBS通年予想の同+4.2%成長(政府目標:約+5.5%)に著しい下押し圧力がかかると述べた。

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