米国

2025年04月01日

経済部

第二期トランプ政権以降、不法移民や麻薬の密輸を防止するために、国境管理がより厳しくなっている。国境管理の厳格化の影響もあって、新たな密輸品が押収されるようになっている。テキサスの国境警備官は、メキシコから到着した車両内で、持ち込みが禁止されているメキシコ製ソーセージを大量に押収した。庶民に人気のCHIMEXのソーセージは、主に豚肉で作られており、独特の風味が消費者を引き付けている。しかし、肉に病原が含まれる可能性があるため、多くの国では加工未加工を問わず、無許可での肉類の持ち込みは禁じられている。それでもリスクを冒して持ち込もうとするのは、メキシコ国内は15ドルほどの商品だが国境を越えた米国市場では120ドルで販売されることもあり、密輸者にとっては高い利益を生むものとなっている背景もある。しかし、密輸として摘発され、ソーセージを破棄の上、1,000ドルの罰金を支払うことになった者もいる。豚肉だけではなく、グアバ、マンゴー、サツマイモ、サトウキビなどの生鮮食品も禁止されており、罪に問われると1万ドルの罰金が科されることもある。

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