デイリー・アップデート

2020年6月4日 (木)

[欧州] ユーロ圏の4月の失業率は7.3%となり、前月から+0.2pt上昇した。失業率は3月を底にして上昇している。特に、14.8%となったスペイン、8.7%となったフランスなど上昇が目立つ一方で、ドイツやオーストリアでは横ばいとなるなど、地域差がみられる。ただし、5月にはドイツでも失業者数が増加する動きがみられるなど、今後雇用問題がユーロ圏の景気回復の重石になる恐れがある。

[香港] 香港紙の苹果日報(Apple Daily)は、全人代香港代表のコメントを引用しながら、7月1日の香港返還記念日より前(6月中)に、香港国家安全法が制定・施行されるかもしれないと報じた。全人代常務委は法律の可決を行う際、通常3回の意見聴取会を行うが、第1回目の会合で出席者全員の賛成が得られれば、迅速に法律を制定するための特別措置をとって法律を成立させる可能性がある。

[豪州] 6月3日に発表された2020年1-3月期の実質GDP成長率は前期比▲0.3%(前年同期比+1.4%)だった。9年ぶりのマイナス成長。森林火災と新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響した。4-6月期はさらなる落ち込みが予想され、2四半期連続のマイナス成長(1991年以来初めての景気後退)となる見通し。なお、前日、豪州準備銀行(RBA)は政策金利を0.25%で据え置くと発表した。

[米国] 6月4日は1989年に発生した天安門事件から31周年となるが、民主党大統領候補の指名を確実にしているバイデン前副大統領は、天安門事件の犠牲者を「人間の尊厳のための普遍的闘争に取り組んだ」と追悼する声明を公表。同声明の中でトランプ大統領の対中姿勢と権威主義を批判しつつ、トランプ大統領は米国内での憎悪と分裂を助長していると批判した。

[ロシア] 北極圏にあるノリリスク市の近郊で火力発電所の付属施設から燃料が流出する事故が発生し、政府は6月3日、周辺地域に非常事態宣言を発令した。約2万トンのディーゼル燃料は近隣の河川に流れ込み、環境汚染が懸念されている。プーチン大統領は事故の報告が遅れたとして地元首長らを厳しく叱責した。除染作業が難航し、深刻な環境被害のおそれが指摘されている。

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