ブエノスアイレス/アルゼンチン ~素敵なものはすべてここにある~
アルゼンチンについては、すでにご存じのことも多いでしょう。サッカーのマラドーナやメッシ、タンゴの発祥地Boca(ボカ)、ラプラタ川、牛肉、ワイン、まだあります!
- 広い国土には四季が同時に存在する。
- マテ茶を愛し、時を忘れて友達と飲み歩いてしまう。
- 世界で最も時間に不正確な(?)国民。
- 南米で2番目に大きく、世界で8番目に広い国土。
これらを知っていましたか?すごいですよね!?
そもそも、地球儀のどこにアルゼンチンがあるのか、ご存じでしょうか?
これからこの国の「フシギ」をお伝えします!
【ワイン】
メンドーサには南米最大級のワイナリーがあり、最高級のワインが楽しめます。「Ruta del Vino (ワインの道)」は当地の主要ワイナリーを巡るツアーで、歴史を学び、試飲し、気が向けばランチも食べられます。マルベックは、この地方で最も有名で、世界的にも消費量の多いブドウの品種です。スキー、乗馬、トレッキング、登山、いかだ下りなどのスポーツも楽しめます。
【タンゴ】
欧州の旋律とアフリカのリズム、アルゼンチン先住民の影響も相まって生まれたタンゴは19世紀半ば、ブエノスアイレスの労働者階級の移民たちの住む地域で発展した音楽でありペアダンスです。1930年代までには、そのロマンスとノスタルジアと「危険な抱擁」で当地のみならず世界を席巻しました。
でもご存じでしたか?皆さんの先入観に反して、タンゴを踊れるアルゼンチン人って実はほとんどいないことを……。
【パタゴニアの氷河】
息をのむような自然美で世界の奇観のひとつとも呼ばれるパタゴニアの氷河は、1981年にユネスコ世界遺産に登録されました。
パタゴニア氷河は47本の大氷河から構成され、うち13本が大西洋に流れ込みます。山頂付近の「氷帽 (ice caps)」とつながっていない小氷河も200以上あります。
代表的なペリト・モレノ国立公園は9~4月の間に訪れるのが旬です。氷河ウォーキングを楽しみ、風光明媚(めいび)なエル・カラファテ市を訪れ、晩夏には氷河が海に崩落するのを眺めることもできます。世界中の観光客のお目当てで、これを逃す手はありません!
【イグアスの滝】
イグアス国立公園はアルゼンチンのミシオネス州北縁部、6万7,720ヘクタールに及ぶ自然保護区です。パラナエンセ熱帯雨林の中に275本の滝が連なり、イグアス川がパラナ川に流れ込む地点から17キロメートル上流にあります。
滝にはアルゼンチン、またはブラジルからアプローチしますが、どちらからの眺めが良いかは議論の的です。それぞれにユニークな魅力があるのですが……。
「Paseo de la Luna パセオ・デラ・ルナ(月の散歩道)」は、満月をはさむ5日間に限り開催される、特別な月夜の滝ツアーです。
イグアスの名所のひとつ「Hito 3 fronteras イト・トレス・フロンテラス」は「三国峠」みたいな場所です。アルゼンチン(プエルト・イグアス)、ブラジル(フォス・ド・イグアス)そしてパラグアイ(シウダ・デル・エステ=東の町)の3国の国境線が交わる地点なのです。
【フェルネットとコーラ】
フェルネットは当地で国民的リキュールとされるイタリアの食前酒で、ブエノスアイレスやコルドバで人気です。1920年代にイタリア移民がこの酒を伝えました。度数は39度、生(き)で飲むには強すぎますが、ノルウェーなどではショットグラスで飲みます。当地ではコカコーラと氷を加えて「Fernet con Coca (フェルネット・コン・コカ)」というカクテルを作ります。フェルネット3割にコーク7割がお約束です。
社交的な集まり、例えばアサード(バーベキュー)、誕生会、ホームパーティー、バーや家庭の夕食にもフェルネットは登場します。
【マファルダちゃん】
1960~70年代に新聞紙上で一世を風靡(ふうび)した漫画の主人公マファルダちゃん。平均的な家庭に生まれた皮肉屋の女の子は、世の中の居心地の悪さと平和への強い信念を体現しています。過去のアイドルであり若い世代は彼女を知りませんが、彼女の考え方はわれわれの中に生きています。マファルダちゃんは平均的なアルゼンチン人が思っていても口に出さないことを代弁してくれるのです。
【Lunfardo (ルンファルド)= アルゼンチンの隠語)】
この国には独特なスラングがあります。タンゴの歌詞にも出てきます。例を挙げれば、
- Chabon チャボン:男の子、若い男
- Laburo ラブーロ:仕事(イタリア語の lavoro 仕事から)
- Guita ギタ:おカネ
- Bondi ボンディ:バス(公共交通)
- Facha ファチャ:美貌、ハンサムな容貌
- Morfar モルファル:食べる
- Pilcha ピルチャ:服
などです。
さあ、もっと詳しく知りたければ、ぜひアルゼンチンにお越しください!
記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。
SCGRランキング
- 2024年10月5日(土)
共同通信の取材を受け、当社シニアアナリスト 足立 正彦のコメントが『中国新聞』に、掲載されました。 - 2024年10月3日(木)
『日本経済新聞』に、当社チーフエコノミスト 本間 隆行のコメントが掲載されました。 - 2024年10月1日(火)
金融ファクシミリ新聞・GM版に、当社シニアエコノミスト 片白 恵理子が寄稿しました。 - 2024年10月1日(火)
『日本経済新聞(夕刊)』に、米州住友商事会社ワシントン事務所長 吉村 亮太が寄稿しました。 - 2024年10月1日(火)
『日本経済新聞』に、当社チーフエコノミスト 本間 隆行のコメントが掲載されました。