サンティアゴ/チリ ~意外と知られていない?南米随一の大都会~

2024年02月02日

チリ住友商事会社 サンティアゴ本社
中理 怡瑩

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左:コスタネラセンター、右:21時半頃の夕日(ともに筆者撮影)
左:コスタネラセンター、右:21時半頃の夕日(筆者撮影)

 日本から見ると地球の裏側、南米大陸の太平洋側に位置するチリは、南北に4,300キロメートルと細長く、北はアタカマ砂漠、南はパタゴニアの氷河、東はアンデス山脈、西は太平洋と四方を塞がれており、陸の孤島ともいわれています。季節も日本と真逆で現在は真夏、日の入りは21時頃で、明るい時間がとても長い時期です。チリの首都サンティアゴは、国土のちょうど真ん中に位置する南米随一の大都会です。市内の中心には、2012年に完成した、南米一の高さ(300メートル)を誇るサンティアゴのランドマークであるコスタネラセンター(複合商業施設兼オフィス)がそびえ立ち、毎日観光客や地元の人たちで賑わっています。

 

 

チリにしかない食習慣"Once(オンセ)"

 チリ人は、朝食にパン、昼食の付け合わせにパン、加えて夕方にもパンを食べる国民です。Once(オンセ)と呼ばれる「お茶タイム」もあって、一日中パンを食べる食習慣です。一説によると、チリはトルコに次いで世界で2番目にパンを食べる国といわれていますが、このオンセが影響しているものと思われます。

 

ホストファミリー宅でのオンセ(筆者撮影)
ホストファミリー宅でのオンセ(筆者撮影)

 オンセは、スペインやほかの中南米の国には見られないチリ特有のもので、昼食と夕食の間、個人差はありますが17~19時頃にとる軽食のことです。コーヒーまたは紅茶とともに、ハム、チーズ、アボカドなどをパンに添えるメニューに加え、ジャムや甘い菓子パンなども楽しむのが一般的です。オンセの日は、夕食を取らず小腹がすいたら22~23時頃に夜食を取ることもあります。

 

 ところでオンセとは、数字の11を意味するスペイン語ですが、この食習慣がそう呼ばれるようになったのは、19世紀に労働者が仕事後に家族や友人と共にaguardiente(蒸留酒)を飲んでいたことに由来するとされています。明るい時間から飲酒することに抵抗があった当時、aguardienteという言葉を直接使わず、その単語の文字数11(オンセ)で、間接的に「aguardiente」を表現していました。現在では、オンセは純粋な「お茶」に関連する食習慣を示しますが、チリ人にオンセに誘われたら、日本でイメージするカフェなどでの「ちょっとしたお茶タイム」ではないので要注意です。

 

 

チリのお土産といえば……?

左:Los Dominicos民芸品村、右:セルクナム族をモチーフにした雑貨(筆者撮影)

 チリといえば、ワインや銅を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。当社もチリ北部のQuebrada Blanca Phase 2銅鉱山に出資しています。実は、銅のほかにも、チリは世界で5か所しかないラピスラズリの生産地としても有名で、お土産としても人気です。

 

 また、さまざまな伝統工芸品が売られる市内のLos Dominicosという民芸品村では、前述の銅やラピスラズリで作られた雑貨や、革・羊毛製品、陶芸品、木製工芸品などを扱うお店が150も並んでいて、お土産探しに最適な場所です。中には、チリの先住民セルクナム族のボディペイントをモチーフにした雑貨もあります。一見、宇宙人かのようにも見えるデザインが目を引きます。セルクナム族では、男性が成人式の際に雑貨に見られるようなボディペイントを施し、独特のお面をかぶって精霊に扮していた、といわれています。ちょっとユニークなお土産として、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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