デイリー・アップデート

2023年10月31日 (火)

[ドイツ] 連邦統計庁によると、2023年第3四半期の実質GDP成長率は前期比▲0.1%と、3四半期ぶりのマイナスだった。物価高騰などから個人消費などが成長の重荷になった。過去の数値が改定されて、2022年第4四半期は▲0.4%、2023年第1四半期は+0.0%となり、2四半期連続のマイナス成長という姿ではなくなった。しかし、第2四半期は+0.0%から+0.1%へ上方修正されたものの、上半期がほぼ横ばいだったことに変わりない。

[米国] 10日20日夜、バイデン大統領はホワイトハウスから米国民向けに演説し、その上で議会に対し、対ウクライナ追加支援、対イスラエル軍事支援、対台湾武器供与等からなる総額約1,050億ドル規模の緊急予算要求を可決するよう要請していた。10月30日、下院共和党は、バイデン大統領が要請していた一括法案としてではなく、143億ドル規模の対イスラエル軍事支援の単体法案を提出した。対ウクライナ追加支援に消極的なジョンソン下院議長の姿勢が反映されている。

[ベトナム] 10月29日のベトナム統計総局(GSO)の発表によると、10月の鉱工業生産指数は前年同月比+4.1%だった。2023年3月以降で最も高く、2022年10月の+5.5%に次ぐ高水準となった。特に、加工水産物の生産量が増加し、主要輸出品である携帯電話の生産も回復に寄与している。また、同日に同局が発表した貿易統計によると、2023年10月の輸出額は、前年同月比+5.9%の3,231億ドルとなった。電子・電子部品の輸出額が+17.1%の56億ドルとなったことが大きく寄与した。10月の輸入額は前年同月比+5.2%の2,931億ドルだった。

[米国] 10月30日、全米自動車労組(UAW)は、GM社との労働協約交渉において暫定合意に達した。UAWは既に10月25日にフォード社、28日にステランティス社とそれぞれ暫定合意に至っており、これによって9月から始まった米自動車製造企業ビッグ・スリーに対する同時ストライキは、約6週間を経て終了する見込み。合意内容はビッグ・スリー各社間でほぼ同一とみられるが詳細は不明。ストを支持してきたバイデン大統領は、対GM合意を受けて声明を発表し、今回の歴史的成果は中間所得層のさらなる雇用創出につながると歓迎した。

[ロシア] 10月29日、イスラム教徒の多いロシア南部コーカサス地方で、反イスラエル抗議デモが発生した。ゲスタン共和国の中心都市マハチカラでは同日、イスラエルに抗議する人々が空港に押し寄せ、一部が滑走路に侵入した。参加者は暴徒化し、空港が一時閉鎖された。プーチン大統領は10月30日、急きょ政府の会合を開き、暴動の参加者を非難した。また、反ユダヤ主義を掲げたイスラム教徒らによる空港襲撃は、西側諸国とウクライナによって引き起こされたと主張した。

[中国] 10月30日、中国が主催する国際的な安全保障対話「第10回香山フォーラム」が4年ぶりに開催され、張又侠・中央軍事委員会副主席が演説を行った。中国からは国防相が参加することが多いが、李尚副氏が解任されてから後任が発表されておらず、国防相は不在のままであった。台湾問題については従来通り、他国の干渉を許さず戦争も辞さない、と強硬な発言をしてけん制する一方、停止している米国との軍事対話再開に前向きな姿勢を示した。また、ロシアのショイグ国防相との会談では、中ロ関係は模範的な関係だと述べた。

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