デイリー・アップデート

2019年4月17日 (水)

[トルクメニスタン] 4月15日、国営天然ガス事業会社トルクメンガスは、2016年以来3年ぶりにロシア向けに天然ガス輸出を再開した。ロシアのガスプロムは2009年からトルクメニスタン産天然ガスを購入していたが、トルクメニスタンとの関係が悪化したため、2016年初めから同国産天然ガスの輸入を停止していた。今回、ロシア向けガス輸出が再開されたことで、トルクメニスタンの外貨収入拡大や貿易収支改善などにもつながると期待される。

[日本] 財務省『貿易統計』によると、3月の貿易収支は2か月連続で黒字となった。米欧向け輸出が増加した一方で、中国・アジア向け輸出は減少した。米欧向け輸出では、自動車や建設・鉱山用機械が堅調、中国向けでは金属加工機械、科学工学機器、半導体等製造装置が減少した。世界景気の減速感、貿易戦争、春節の影響がある中で、TPPや日EU・EPAの効果も広がるなど、輸出入に徐々に変化がみられるようになりつつある。

[ブラジル] 2月の経済活動指数(中銀発表)は前月比▲0.7%と続落。2019年最初の2カ月で2018年後半の上昇が相殺された。鉱工業生産は+0.7%だったがサービス業の減少が大きく、全体としては減少となった。サービス業売上高は▲0.4%、小売業売上高は横ばい。2月の経済活動は対前年比では+2.5%だが、去年2月だったカーニバル休暇が今年は3月になった事で前年よりも営業日が多かった事が主因。2018年10月の選挙後に消費者信頼感と企業景況感は急上昇したが、2019年2月の反落後は続落。

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