デイリー・アップデート

2018年3月12日 (月)

[米国] 2月の雇用統計では、平均時給が前年同月比2.6%上昇した。1月は天候要因から一時的に上振れていたとみられる。失業率も低く、雇用環境は堅調に推移していることが確認された。

[銅] チリやペルーの銅鉱山では今年、多くの労使契約更改交渉が予定され、交渉決裂によるスト・生産損失発生の懸念が強い。先週 Antofagasta社 Los Pelambres鉱山の労組がスト賛成を票決。

[LNG] ShellがインドでLNGのトラック積荷設備をLNG輸入ターミナルに建設予定。中国ではLNGのトラック輸送が盛んで2017年に消費された天然ガスの10%がトラックで輸送された。

[ロシア] 3月18日投票のロシア大統領選まで1週間となり、現職のプーチン大統領の通算4選が確実視されている。一方、モスクワ等の大都市では同氏の支持率がやや低下し、現在は6割前後となっている。

[オーストリア] 7月からEU議長国となるオーストリアのクルツ首相が国境強化による難民の流入制限を再度表明。東欧諸国の賛同が予想される。移民問題を中心課題として9月に非公式、10月に公式のEUサミットを開催予定。

[中国] 3月11日、環球時報は「憲法改正は、西側の政治体制と時計を合せる必要はない」との社説で、中国の特色ある社会主義が従来の成功をもたらし、今後も中国は自らの知恵で課題の解決を図るとし、改憲を批判する西側世論を牽制。

[トルコ] 2019年に予定されている大統領選と議会選のダブル選挙に向けて、エルドアン大統領は、極右政党である民族主義者行動党との協力を通じ、大統領再選を目指す。

[ブラジル] 3月8日、ブラジル政府はトランプ政権が決定した鉄鋼輸入関税への懸念を示す声明を発表。ブラジルが米国産製鉄用石炭の最大の輸入国であると指摘し、対抗措置の可能性も示唆。

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