欧州

2025年06月20日

経済部

6月19日、スイス国立銀行は、政策金利を0.25%引き下げてゼロ%にすることを決定した。2024年3月に利下げを開始してから、6会合連続の利下げ。5月の物価上昇率が前年同月比▲0.1%まで下落しており、スイスフラン高も進んだ。米国の関税政策や地政学リスクの高まりから不確実性が高まっている。

 

スウェーデンのリクスバンクは6月19日、政策金利を0.25%引き下げて2.0%にすることを決めた。市場予想どおり。声明文で、2024年に始まった景気回復が勢いを失っていること、物価上昇率が前回見通しから下方修正されたことなどを指摘した。また、先行きについて年内の追加利下げの可能性がいくらか(some probability)あるとしており、追加利下げは9月とみられている。

 

ノルウェー中央銀行は6月19日、政策金利を0.25%引き下げて4.25%にすることを決定した。利下げは5年ぶりで、予想外だった。物価上昇率は依然として高いものの、物価の基調は前回3月の見通しよりも落ち着いており、経済活動を必要以上に抑制しないようにする上で、今回の利下げが適切と判断した。バーチェ中銀総裁は2025年内にあと1~2回の利下げが実施される可能性を指摘した。

 

イングランド銀行は6月19日、市場予想どおり政策金利を4.25%に据え置くことを決めた。ただし、6対3での決定だった。失業率が2021年以来の高水準まで上昇し、賃金上昇率が鈍化したため、労働需給が緩んだと判断した。ベイリー総裁は「金利は引き続き緩やかな低下基調にある」としつつも、次回8月利下げを予想しているわけではないと述べた。なお、追加利上げについて「緩やかで慎重な」アプローチをとるというガイダンスを維持した。

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