デイリー・アップデート

2022年1月27日 (木)

[ミャンマー] 1月25日、世界銀行は2021/22年度(21年10月~22年9月)の実質GDP成長率見通しを+1%と発表した。オミクロン株陽性者数もまだ少なく、生産活動が改善し一部で安定化の兆しがあることを反映しプラス成長とした。前期の▲18%からは回復する見込みだが新型コロナウイルス感染拡大以前である2021年2月の政変前より30%低い水準。2021年10月の調査では、2021年1月以降、売り上げが減少した企業は8割、その減少率の平均は59%に達した。

[米国] 1月26日の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文で、3月上旬に量的緩和の縮小を完了すること、まもなく金利を引き上げることが示された。パウエル議長は3月の利上げを意識していると発言、前回利上げ局面よりも速いペースの利上げを示唆した。また、バランスシートの縮小について、利上げ開始後に実施すると明記された。保有資産を住宅ローン担保証券(MBS)から米国債にシフトさせつつ、売却ではなく再投資の中で縮小する方針が明らかになった。

[UAE/エジプト/イスラエル] 1月26日、エジプトのシシ大統領がUAEを訪問。ムハンマド・アブダビ皇太子との二者会談の後には、ムハンマド・ドバイ首長(UAE副大統領兼首相)とバーレーンのハマド国王も参加し四者会談を実施。地域情勢に加えアラブ諸国のさらなる連携や協調について話し合われた。また、1月30-31日にはイスラエルのヘルツォグ大統領がUAEを初訪問予定。UAEとイスラエルは2020年9月に国交正常化合意に署名し、以降関係強化が進んでいる。2021年12月にはベネット首相がイスラエル首相としてUAEを初訪問した。

[米国] 連邦最高裁判事9人の中で最高齢の83才であったリベラル派のスティーブン・ブライヤー判事が退任する意向であることが明らかになり、バイデン大統領は同判事の後任を就任後初めて指名する機会を持つことになる。バイデン大統領は2020年大統領選挙キャンペーン中から、大統領に当選して次期連邦最高裁判事を指名する機会がある場合、黒人女性を指名する意向を表明していた経緯がある。現在、連邦最高裁判事の構成は保守派6人、リベラル派3人。

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