デイリー・アップデート

2022年1月12日 (水)

[日本] 財務省『国際収支統計』によると、11月の経常収支は8,973億円の黒字となった。前年同月比▲48.2%と黒字額が減少した主因は、貿易収支の赤字転化だった。貿易収支は前年の6,074億円の黒字から、11月には▲4,313億円と赤字になった。原油などの価格上昇を受けて、輸出以上に輸入が増加したため。また、サービス収支では、海上輸送貨物や通信・コンピュータ・情報サービスの支払超過が拡大した一方、知的財産権等使用料の受取超過が拡大した。

[米/ロ] 1月10日、米国とロシアはスイス・ジュネーブでウクライナ情勢をめぐる協議を開いた。7時間以上に及んだ今回の協議では、欧州安全保障体制に関する双方の溝は埋まらず、平行線に終わった。ロシア側は、NATO(北大西洋条約機構)がロシアの周辺国に拡大しないことやロシア国境付近にミサイルを配備しないことなどを求めた。双方は今後も協議を継続する方針で一致した。

[世界/アジア] 1月11日、世界銀行は最新の経済見通しを発表した。2022年の世界全体の経済成長率は2021年の前年比(以下同)+5.5%から+4.1%へと「著しく減速する」と予測。2023年はさらに鈍化し+3.2%と予測した。今年の東アジア・太平洋地域の経済成長率は、+5.1%の見通し。今年の南アジア地域の経済成長率は、新型コロナウイルス感染拡大による経済的な分断が解消されることで、+7.6%となる見通し。2021年6月以降、バングラデシュ、インド、パキスタンでは経済見通しが改善している。

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