2026年01月21日
コラム
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- Global Situation and Economic Outlook for 2026
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- 2026年01月14日 調査レポート
- 「イランで経済低迷を背景に抗議デモが拡大」 中東フラッシュレポート(2025年12月後半号)
- 2026年01月14日 調査レポート
- 右へ舵を切る中南米 ~対米接近が再編する地域秩序~
- 2026年01月14日 コラム
- インドは再エネを軸とした経済成長を実現できるか
- 2026年01月20日 調査レポート
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- 2026年01月13日 調査レポート
- 景気循環と構造変化~ユーロ圏経済(2026年1月)
- 2025年12月24日 社長コラム
- 依存からの覚醒 ~ 「じゃあ、あんたが作ってみろよ」
- 2025年11月28日 社長コラム
- スーパームーン ~ アポロからアルテミスへ
- 2025年10月31日 社長コラム
- Healing Fiction ― 癒しを求める世界の傷ついた心
- 2025年09月30日 社長コラム
- 氷解する北極海~新たな地政学の前線
- 2025年08月20日 社長コラム
- 夏休みの自由研究:「生成AI~汎用人工知能、そして超知能」
- 2026年01月21日 コラム
- FRBと政治(その3)
- 2026年01月14日 コラム
- インドは再エネを軸とした経済成長を実現できるか
- 2025年12月23日 コラム
- 三者三様の金融政策
- 2025年12月18日 コラム
- 気候変動問題とエネルギー問題
- 2025年12月15日 コラム
- FRBと政治(その2)
- 2026年01月09日 統計・グラフ集
- 「マクロ経済指標グラフ」を更新しました
- 2026年01月06日 統計・グラフ集
- 「世界の貿易動向グラフ」を更新しました
- 2026年01月05日 統計・グラフ集
- 「金融関連指標グラフ」を更新しました
- 2026年01月05日 統計・グラフ集
- 「マクロ経済指標統計表」を更新しました
- 2025年12月04日 統計・グラフ集
- 「ランキング集(輸出額ランキング)」を更新しました
デイリーアップデート (2026年01月21日)
- [米国]米国では10社中4社以上が業績連動型昇給ではなく、一律の昇給を選択していることが調査で判明した。従業員の報酬関連のデータ分析会社Payscaleの新たな報告書によると、2026年、44%の企業が「ピーナッツバター方式」(ピーナッツバターを平面に均等に塗るイメージからきている)で従業員全体に均等に昇給を分配する手法を採る方針を示しているという。この報告書によれば、業績連動型昇給が主観的すぎて偏見を招く恐れがあるとの懸念もあるため、この方式から離れる雇用主が増えていると指摘している。従業員全体に均等に昇給を分配する方法は、管理面でも容易で、企業のコスト削減にもつながる。また、2026年の賃上げ率は2025年と同水準の3.5%で推移すると予測している。
ただし、業績連動型昇給は米国では依然として主流であり、48%の企業が業績評価に基づく昇給を実施する意向を示している点にも触れている。その上で、Payscaleは、均等昇給には欠点もあると指摘。例えば、従業員が「努力しても報われない」と感じれば、追加の努力を控える可能性が生じるという。しかし、業績連動型昇給を避けている企業でも、例えばボーナスや昇進でトップパフォーマーを報いることは可能だとも指摘し、「基本給だけが手段ではない。基本給予算が制限される場合、組織はボーナスや昇進をより重視してくかもしれない。」としている。
ピーナッツバター式昇給は、予算制約に直面した企業がこの戦略を採用したことで、大不況後に普及し始めたと説明されている。そして、いまはこうした予算を緊縮する企業が増えていると付け加えた。
この報告書では、従業員100人未満の小規模企業は、大企業に比べて高い昇給率(4%)を実施する見込みとしている一方、約1万~5万人の従業員を抱える企業は、それよりも低い3%の昇給に留める計画であることを明らかにしている。「小規模事業者は人材獲得競争において賃金をより積極的に活用している一方、大企業は構造的・予算的課題により柔軟性が制限されている」と述べられている。
また、平均昇給率は業種によっても異なり、人材確保に苦戦する業界では平均を上回る昇給が提示されている。例えば建設業、コンサルティング業、IT関連の業種では平均を上回る昇給率を示している。
米国では建設業などのブルーカラー分野が、AIが採用環境を変えプログラマーなどのホワイトカラー職を代替する可能性が高まる中、若い求職者の間で新たに人気を集めている。とくに、ブルーカラー職はAIの影響を受けにくいと見なされているためだ。他の調査でもZ世代の約77%が「自動化が難しい仕事」を希望しており、大工、配管工、電気技師などの職種がその条件に合致するとの考えを持っていることが明らかにされている。
- [ペルー]ホセ・ジェリ大統領は、中国人実業家との非公式会談について説明するため、議会への出席を求められている。この会談は検察による調査対象となっており、国を揺るがす新たな政治スキャンダルに発展している。
ジェリ大統領は、ボルアルテ前大統領解任後、2025年10月に就任した。現在、議会の立法監督委員会がジェリ氏の行動を調査しており、委員会は「公共の利益に関わる問題を透明性と責任をもって明確化する必要がある」としている。
問題視されているのは、ジェリ氏が中国人実業家の楊志華と2025年12月26日と2026年1月6日に会談したにもかかわらず、その内容を公式に公表しなかった点である。楊氏は商業施設やエネルギープロジェクトの権益を持つ人物であり、この非公開会談は透明性の欠如や汚職の疑念を招いている。ペルーでは、大統領の会談は通常、公式に公表される慣例がある。
ジェリ氏は1月18日、録音メッセージで最初の会談について謝罪した。彼は「ペルー・中国友好記念日の祝賀を調整するための会合だった」と説明し、不正な要請を受けたことは否定した。しかし「会談を非公開で行ったことは誤りであり、疑念を招いたことを謝罪する」と述べた。その後、楊氏との2度目の会談も報じられ、密談を行った店が楊氏の関連事業先であり、営業停止処分を受けていたこと(しかも、密談後すぐに営業再開)も疑惑を深めている。
野党議員はジェリ氏に対する非難決議や弾劾の動議を検討している。ペルーでは近年、短期間に大統領が交代する政治的に不安定な状況が続いているが、ジェリ氏は「30代の若いリーダー」として注目され、最新の世論調査では支持率が44%と依然高い水準にあった。今回のスキャンダルは、ジェリ氏個人の政治生命を危うくするだけでなく、2026年4月の選挙の公正性そのものへの不信感にもつながっている。ジェリ氏は大統領選への出馬を否定し、自身の任務を「選挙を公正に実施し、次期政権へ引き継ぐこと」としている。弾劾成立には130票中87票が必要で、4月の総選挙を控えた議員の多くが安定を優先するため、解任の可能性は低いとの指摘がある。しかし、もしジェリ氏が解任されれば、政治的混迷がさらに深まることは避けられない。
- [米国/英国/モーリシャス]1月20日、トランプ米大統領はTruth Social(SNS)上で、「我々の『輝かしい(brilliant)』NATO同盟国である英国は、米国の重要な軍事基地があるディエゴ・ガルシア島をモーリシャスに譲渡しようとしている」と述べ、これを「非常に愚かな行為である(An act of GREAT STUPIDITY)」と英国を痛烈に批判した。グリーンランドの買収に強い意欲を示すトランプ氏に対し、それに反対する英国を含む欧州諸国との緊張が高まっている中で行われた今回の発言は、トランプ氏との友好関係を築いてきた英国政府に対する初めての攻撃的な内容と受け止められている(1月20日付、英FT紙等)。トランプ氏は、「英国が極めて重要な土地を譲渡しようとしていることは、(米国が)グリーンランドを取得しなければならない国家安全保障上の理由だ」と買収の正統性をこじつけるような発言も行っているが、真意や詳細は明らかになっていない。
ディエゴ・ガルシア島を含むチャゴス諸島は「英領インド洋地域」として1965年に英国の領土となっているが、当時英領だったモーリシャスの独立(1968年)前に英国が一方的にモーリシャスから分離したとして、国際法上の違反が指摘されていた。2024年に弁護士のスターマー首相率いる労働党政権に交替して以降、国際法を尊重する形でモーリシャスへの主権返還の交渉が加速し、2025年5月に英国とモーリシャス政府は二国間の条約に署名した。同条約では、モーリシャスはチャゴス諸島のすべての島々の主権を取得する一方で、ディエゴ・ガルシア島に関しては、英国は99年間のリース権を維持し、年間約1億ポンドを支払う契約となる。英国は米国に対してサブリースを行うことで、米国としては冷戦時代からアジア・中東向けの空軍基地として重要なディエゴ・ガルシア島の基地を維持することができる。これにより、モーリシャスへの返還後も中国やロシアによる軍事利用を長期にわたり防ぐことができるため、2025年2月にトランプ氏とスターマー氏が初の首脳会談を行った際にトランプ氏は「非常にうまくいく予感がする」と発言。条約署名時にはルビオ米国務長官も歓迎する声明を出していたが、突然のトランプ氏の翻意に英国内で動揺が広がっている。
スターマー首相のスポークスマンは「米国がこの合意を支持していた」との見解を示し(1月20日付、英BBC)、モーリシャスのグローバー司法相も「チャゴス諸島に対するモーリシャスの主権は、国際法によってすでに明確に認められており、もはや議論の対象となるべきではない」とトランプ氏のちゃぶ台返しに反論している(1月20日、仏Le Monde紙)。一方で、英・保守党のケミ・ベイドノック党首や、「リフォームUK」党のナイジェル・ファラージュ党首ら「返還反対派」はトランプ氏の今回の発言を称賛している。
英・モーリシャス二国間での条約の署名はすでに行われているものの、英国内で法制化するための「ディエゴ・ガルシア軍事基地及び英国領インド洋地域法案」は、貴族院(上院)での修正を経て再度庶民院(下院)で審議されており(通称:ピンポン=貴族院と庶民院で法案が往復すること)、まだ最終化には至っていない。下院の総議席数650のうち、労働党が412議席と過半数を示しているため、トランプ氏の今回の発言が最終批准を阻むほどの影響力はないとの見方が多い。一方で、米・WP紙は「国際法を実施する協定を交渉する英国と、自国の利益に反する国際法にどうして従うのか理解できないトランプ氏との対比は、これ以上ないほど鮮明だ」との有識者の見方を紹介している。スターマー首相は「ブレグジット」により冷え込んだ欧州との関係改善のための「リセット」を掲げると同時に、米国との二国間関係も重視してきた。しかし、国際法の尊重に否定的で、拡張主義を強めるトランプ政権との付き合い方の見直しに迫られているとみえる。
- [インド/アラブ首長国連邦(UAE)]1月19日、インドのモディ首相は、インドに訪問中のムハンマド・ナヒヤーンUAE大統領との間で会談を実施した。インド政府側が公表した共同声明の中で、2032年までに両国間の貿易総額を現在の約2倍である2,000億ドルまで拡大させることに合意した。両国は2022年に包括的経済連携協定(CEPA)に合意済である。投資面では、グジャラート州のドレラ特別投資地域(工業団地)へのUAEによる参画につき協議した。具体的には国際空港やそれに付随する航空学校、港湾開発等が想定されているもよう。これらに加え、食糧安全保障の確保や宇宙開発、AIや新興技術の研究開発につき二国間協力を促進することに合意したほか、防衛面でも戦略的防衛パートナーシップ締結に向けた意向表明書(LoI)を交わした。
並行して、ヒンドゥスタン石油公社がアブダビ国営石油会社(ADNOC)から2028年から10年間にわたり年間50万トンのLNGを購入することに合意したと発表した。一部報道によると、契約金額は25~30億ドル程度のもよう(エコノミック・タイムズ紙、2026年1月20日付記事)。本契約により、ADNOCがインド企業と締結した契約金額の総額は200億ドルを超えるもよう(ロイター通信、2026年1月20日付記事)。
インドと地政学的に対立するパキスタンは、サウジアラビアやトルコとの関係を深化させている。サウジアラビアとの間では、2025年9月に相互防衛協定を締結。その中で、両国のいずれかの国に対する攻撃は両国に対する攻撃とみなすと規定している。また直近では中国と共同開発した第4.5世代戦闘機JF-17の売却についても一部報道されている(ロイター通信、2026年1月8日付記事)。2026年1月にはトルコも含めた三国間で同様の防衛協定締結に向けた交渉が実施されているとの報道もある(ブルームバーグ通信、2026年1月9日付記事)。トルコ政府は2025年5月に発生したインド・パキスタン国境紛争の際にインド軍による攻撃を非難したほか、一部報道ではトルコ製のドローン兵器がパキスタン軍に使用されたことが指摘されるなど(タイムズ・オブ・インディア紙、2025年5月14日付記事)、インドとの外交関係が悪化している。なおサウジアラビアおよびUAEは、イエメン情勢等を巡り近年は外交的に対立している。
- [ドイツ]欧州経済研究センター(ZEW)によると、1月のドイツ景気期待指数は59.6(+13.8pt)へ大幅に上昇し市場予想(50.0)を上回った。なお、調査期間は1月12日から1月19日で、172人が回答した。調査期間から、米国による欧州8か国への追加関税などが十分考慮されていない可能性がある。
景気期待指数の内訳を見ると、「改善(improve)」の回答割合が63.7%(+10.5pt)へ上昇した。その一方で、「悪化(get worse)」が4.1%(▲3.3pt)へ減少したことで、景気期待指数が上昇した。
足元の状況を表す現況指数は▲72.7(+8.3pt)へマイナス幅を縮小させた。内訳は、「良い(good)」は2.3%(+1.2pt)へ上昇した一方で、「悪い(bad)」は75.0%(▲7.1pt)へ低下した。2025年12月に比べて改善したものの、「悪い」が圧倒的に多く、依然として状況は悪い。
バンバッハZEW所長は「ZEW指数は力強く上昇しており、2026年転換点になり得る」と指摘した。しかし、前向きな景況感にもかかわらず、持続的な成長を可能にするため、ドイツを魅力的な立地にする取り組みを継続すべきとも述べた。
部門別に景気期待指数を見ると、機械エンジニアリングは+10.3(+22.7pt)、鉄鋼は▲5.0(+18.2pt)、自動車は▲5.5(+16.5pt)、電気機械は+29.9(+14.0pt)などの改善幅が大きかった。
ただし、指数自体がプラス圏にあったり、マイナス圏にあったりしており、産業によって状況が引き続き異なっていることが示唆されている。
- [ロシア]ロシア国内メディアによれば、ロシア大統領府は与党「統一ロシア党」と共に2026年9月に予定される下院選挙に向けた連邦名簿の「基本となる上位5名」を確定した。トップには、強硬な発言で支持を回復させたメドベージェフ元大統領が返り咲き、象徴的なリーダーを務める予定となっている。その他、ウクライナ軍事侵攻の「英雄」とされる退役軍人や戦時特派員を上位に起用し、愛国心を強調する布陣が検討されている。
プーチン大統領は2023年以降、「ウクライナ戦闘の参加者を新しいエリートに」と発言し、政権側が彼らを政治に組み込む狙いがあるが、実際の政治登用の動きは遅く、候補者数は依然として少ない。世論調査では、「戦闘参加者」が政治に向いていると考える国民は少数。プーチン政権は戦争終結後、多数の戦闘参加者を、どのように社会復帰させるか、大きな課題を抱えている。そのため政権は、政治や行政の場に一部のベテランを配置し、彼らを通じて帰還兵とのコミュニケーションや統合を進める「受け皿」を作ろうとしている。しかし、戦闘参加者の統制の難しさや社会的評価の低さもあり、その取り組みは慎重かつ限定的に進めざるを得ない状況となっている。
- [米国/パレスチナ/イスラエル]トランプ米政権は、ガザ戦後統治に向けた包括的和平計画の「第2段階」への移行を受け、暫定統治を監督する国際機関「平和評議会(Board of Peace:BoP)」の詳細を発表した。これは、ウィトコフ中東特使がガザ停戦の第2段階開始を宣言してから数日後の動きであり、BoP議長はトランプ大統領自身が務める。
最上位に位置する平和評議会の下には、資金管理と戦略立案を担う「創設執行委員会」が設置された。同委員会は米国主導で、実業家や親イスラエル色の強い人物を中心に構成されている。現地行政を担うのは、元パレスチナ自治政府高官のアリ・シャアス博士が率いる技術官僚組織「ガザ行政国家委員会(NCAG)」で、公共サービスの回復や市民機関の再建を担当する。一方、平和評議会および創設執行委員会とNCAGをつなぐ役割として「ガザ執行委員会」が設けられ、そのメンバーでもあるムラデノフ元国連中東特使が「ガザ高等代表」に任命された。治安面では、ハマスの武装解除と秩序維持を担う国際安定化部隊(ISF)が設置される予定で、米軍のジェファーズ少将が司令官に就くが、米軍はガザ域内への部隊派遣を否定している。
創設執行委員会には、ルビオ国務長官、ウィトコフ特使、トランプの娘婿であるクシュナー氏、ブレア元英首相、バンガ世銀総裁らが名を連ねた。トランプ氏はエジプト、トルコ、ヨルダンに加え、欧州や中南米の首脳にも参加を要請しており、常任理事国には10億ドルの拠出を求める構想も浮上している。BoPや両執行委員会のメンバーは今後さらに増える見通しだが、現時点でこれらの枠組みにパレスチナ人は含まれていない。この枠組みについて、イスラエルのネタニヤフ首相は「イスラエルと調整されていない」と強く反発した。特に、トルコやカタールの関係者がガザ執行委員会に含まれていることが問題視され、イスラエル国内では「ハマスを利する戦略的誤り」との批判も出ている。
この計画は、「政治」と「サービス」を切り離し、米国と実業家が意思決定を行い、地域諸国が資金拠出と調整を担い、パレスチナ人が行政サービスを実施するという明確な階層構造を生み出している。ガザ住民の生活再建への期待がある一方で、主権や政治的将来が置き去りにされ、「新たな委任統治」となるとの懸念も根強い。根本的な占領問題に向き合わない限り、この構想は危機管理にとどまり、恒久的な解決には至らないとの見方が広がっている。
- [EU]1月20日、欧州議会は、抗生物質、インスリン、ワクチンといった重要医薬品の入手可能性と供給を強化するための提案を採択した。この決定の背景には、欧州議会は、他国への依存度を低減し、EUの製薬部門の競争力を強化することで、医薬品供給の安全保障の向上を目指している。
今回の提案では、EU域内での製造能力を近代化・改善する「戦略的プロジェクト」への投資を優先し、公的支援を受ける企業にはEU市場への供給を優先する義務を課すことが盛り込まれた。また、供給の安全性を確保するために「バイ・ヨーロピアン(欧州製品の購入)」アプローチが推奨され、公共調達においては価格だけでなく、EU域内での製造割合や供給のレジリエンス(回復力)も評価基準となる。さらに、希少疾患薬などのための国境を越えた共同調達の促進や、各国の備蓄を調整するEUメカニズムの創設も含まれており、深刻な不足時には欧州委員会が在庫の再配分を決定できる権限を持つことが求められている。
今後、欧州議会はこの法律の最終的な文言についてEU各国政府との交渉を開始する予定。
レポート・コラム
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『東洋経済ONLINE』に、米州住友商事会社ワシントン事務所調査部長 渡辺 亮司のコラムが掲載されました。 - 2026年1月14日(水)
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『日本経済新聞』に、当社チーフエコノミスト 本間 隆行のコメントが掲載されました。
2026年も、FRBと政治の緊張感が継続している。パウエルFRB議長は1月11日、自身が司法省の刑事捜査を受けていると明らかにした。司法省は1月9日、大陪審への召喚状を送付していた。FRB本部改修を巡る議会証言に偽りがあったという疑いがかけてられている。 