デイリー・アップデート

2021年6月22日 (火)

[イラン] 6月18日の選挙で次期大統領に選出されたライーシ司法府長官が、21日に選挙後初めての記者会見を開いた。会見では、現在ウィーンで継続中の核合意(JCPOA)への復帰交渉を支持すること、米政府の望むJCPOA拡大交渉(イランの弾道ミサイル開発制限や中東での工作活動を議題に含める)には応じないこと、また、たとえ米政府が制裁を解除したとしてもバイデン大統領と会うつもりはないこと、などを明言した。

[ブラジル] 現在、ブラジルは記録的干ばつに見舞われており、鉱業・エネルギー省は過去91年間で最悪の干ばつであると発表。記録的干ばつは、同国経済の牽引役でありGDPの約30%を占める農業セクターを直撃している。ブラジルでは水力発電が電力エネルギー供給全体の約65%を占めているが、干ばつのため発電を水力から火力に移行せざるを得ず、国営石油公社Petrobrasは国内での天然ガス生産強化やボリビアからの天然ガス輸入強化を図っている。

[EU] 6月21日、EUは米国・英国・カナダと共にベラルーシのルカシェンコ政権に対する制裁を発表した。これまでEUは166名の個人と15の団体に対する資金凍結と渡航禁止の制裁を発表している。また、同日行われたEU外相会合で、ルカシェンコ政権に対する経済制裁計画も協議した。今月24・25日に行われるEU首脳会合でも協議される見込み。

[中国] 6月20日、国家衛生健康委員会(国衛委)は、国内の新型コロナウイルスワクチンの接種回数がのべ10億回に達したと発表したが、翌日、疫病予防コントロールセンターの医師は、中国が集団免疫を獲得するためには人口の80~85%、22億回以上の接種が必要だと述べた。国衛委は、年末までに人口の70%接種完了という目標を掲げていたが、中国で使用されているワクチンの効果が100%でないことを考慮すると、目標の引き上げが必要であるとコメントした。

[ロシア] 6月19日、プーチン大統領はモスクワで開かれた政権与党「統一ロシア」の総会で演説し、9月の下院選に向けて苦戦している与党への支援強化を訴えた。そして、比例代表制の全国区名簿から国民に不評の党首・メドベージェフ前首相を外す異例の措置も取り、代わりにショイグ国防相ら5人を選んだ。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

13人が「いいね!」と言っています。