デイリー・アップデート

2021年11月4日 (木)

[米国] 11月2日に投票が実施された南部バージニア州知事選で、共和党候補のヤンキン氏が、知事返り咲きを目指したマコーリフ前知事を破り、共和党候補としては12年ぶりに知事選に勝利した。今年夏以降、バイデン大統領の支持率が低迷する中、バージニア州知事選がバイデン大統領の「信任投票」の性格を帯びた中での民主党候補の敗北は、バイデン氏の今後の政権運営にとり大きな痛手となる。2022年中間選挙での与党・民主党の上下両院での多数党維持に黄信号が点灯した。

[インドネシア] 11月2日、政府は「カーボンプライシング」に関する大統領令にジョコ・ウィドド大統領が署名したと発表した。同大統領は、英国・グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)でも当該大統領令に言及した。2060年までにカーボンニュートラルを達成するため、気候変動対策や再生可能エネルギー分野への海外からの投資を促進していく方針。

[米国] 11月2~3日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小が決定された。11月から国債買い入れ(10月までは月額800億ドル)を月額100億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ(同月額400億ドル)を月額50億ドルそれぞれ減額する。12月以降も同様のペースで減額し、量的緩和は2022年半ばに終了する見通し。一方で、物価上昇は一過性という認識を維持し、早期の利上げは必要ない公算が大きいとの考えを示した。

[ウクライナ] ウクライナとトルコが接近している。二国間の貿易額が増えつつあり、トルコは今年、ウクライナにとって最大の投資相手国にもなった。両国は来年、自由貿易協定(FTA)を締結する予定で、ウクライナはトルコ製ドローン「バイラクタルTB2」を購入、先月、ウクライナ東部の紛争地域でこれを初めて使用した。ロシアは10月27日、ウクライナによるトルコ製ドローンの使用は東部における紛争をエスカレートさせる恐れがあると警告していた。

[中国] 11月3日、北京で「国家科学技術奨励大会」が開催され、習近平国家主席、李克強首相らが出席し、受賞者の代表に授賞を行った。2020年度は264件のプロジェクト、10名の科学技術専門家、1つの国際機関が選出され、外国籍の専門家8名と国際機関1つに「中華人民共和国国際科学技術協力賞」が授与され、日本人の藤嶋昭教授も含まれている。昨年、「国家科学技術奨励条例」が改正され、基礎研究やオリジナルの成果を重視すること、中国で働く外国人も対象とすることになった。

[イラン] イラン政府は、6月以降途絶えている核合意(JCPOA)復帰交渉を11月29日から再開すると発表した。JCPOAは2015年に主要6か国とイランとの間で成立したが、2018年にトランプ政権が一方的に合意から離脱しイランに対する制裁を強化、2019年以降はイラン側も対抗手段として合意の制限を超えて核開発を進めてきた。バイデン政権とイランのロウハニ前政権は、今年4月から6回にわたってウィーンでの間接交渉に参加したが、6月のイラン大統領選でライーシ師の勝利が決まって以降交渉が停止していた。

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