デイリー・アップデート

2022年5月9日 (月)

[香港] 5月8日、香港行政長官選挙(信任投票)が実施され、想定通り、李家超(ジョン・リー)前・政務官(64)が当選した。1,461人の選挙委員のうち1,428票が投票され、支持1,416票、不支持8票、無効票4票だった。欧州連合(EU)のボレル上級代表は、李氏の当選は民主主義の原則に反しているとし、新しい香港の行政長官選挙プロセスは「一国二制度」の原則を解体する新たな一歩であると非難した。

[トルコ] 国家統計局は、4月のインフレ率が+69.97%(前年同月比)と約20年ぶりの高水準となったことを発表した。上昇率が高かったのは運輸セクター(+105.86%)や、食料品・非アルコール飲料(+89.10%)など。前月比でも+7.25%の上昇。世界的なエネルギー・商品価格の高騰に加え、昨年末以降のトルコリラの大幅下落も影響している。来年選挙を控えるエルドアン大統領は、関係が悪化していた裕福な湾岸諸国との関係改善を急いでおり、今年2月にはUAEを9年ぶりに、そして4月にはサウジアラビアを5年ぶりに訪問した。

[中国] 景況感を示す4月の購買担当者景気指数(PMI)は、政府(国家統計局)と民間(財新)が発表したいずれの数値も景気の節目となる50を下回り一段と悪化した。政府、民間の製造業PMIはそれぞれ47.4(前月48.0)、46.0(同48.1)といずれも前月を下回った。政府の非製造業PMIは、41.9(同48.4)、民間のサービス業PMIは36.2(同42.0)と前月から大幅に低下。民間のサービス業PMIは、2005年11月の統計開始以降2番目に低い水準となった。過去最低は感染が始まった2020年2月の26.5。

[米国] 『雇用統計』によると、4月の非農業部門雇用者数は前月から42.8万人増加した。増加人数は3月と同じだった。製造業から小売業、娯楽・接客業など幅広い産業で、雇用者数が増加した。失業率は3.6%と前月から横ばいであり、低水準を維持している。また、労働参加率は62.2%と前月から0.2pt低下した。平均時給は前月比0.3%上昇し、3月に比べて上昇ペースが鈍化した一方、前年同月比では5.5%であり、依然として高い水準の伸びとなった。

[中国] 5月8日、「財新網」はエコノミストから聴取した4月の主要経済指標の前年同期比の予測値を報じた。◇鉱工業生産(4月):予測レンジ▲5.0%~+4.1%、平均値+0.2%(3月比▲4.8p)◇社会消費財小売総額(4月):予測レンジ▲10.0%~▲3.6%、平均値▲5.9%(3月比▲2.4p)◇固定資産投資(1~4月累計):予測レンジ+4.2%~+7.5%、平均値+6.5%(1~3月比▲2.8p)◇輸出(4月):予測レンジ▲5.5%~+13.0%、平均値+3.7%(3月比▲11.0p)。感染拡大に伴う物流とサプライチェーンへの影響が予測伸び率の鈍化につながった。

[ロシア] 5月9日、ロシアは「戦勝記念日」を迎え、首都モスクワなどで軍事パレードが行われる。プーチン大統領が演説する予定で、ウクライナ侵攻について何を語るかが注目される。ウクライナ侵攻の位置付けを現在の「特別軍事作戦」から「戦争」へと変更することや、国家総動員令発令などの観測が浮上している。

[米国/ウクライナ/中国] 5月7日にワシントンで開催されたFinancial Times主催のイベントでウィリアム・バーンズ米中央情報局(CIA)長官が講演し、プーチン露大統領の軍事行動の残虐さに関連づけられるレピュテーショナル上の打撃により習近平国家主席は動揺しているとの見解を表明しつつ、中国政府の台湾の支配に影響を及ぼしている可能性にも言及した。

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