デイリー・アップデート

2022年4月28日 (木)

[日本] 経済産業省によると、3月の鉱工業生産は前月比+0.3%と2か月連続の増産だった。内訳をみると生産用機械、化学工業、輸送機械工業(除く自動車工業)など、15業種中8業種で増産だった。一方で自動車工業や石油・石炭製品などが減産した。2022年第1四半期は前期比+0.8%と2四半期連続の増産、前期の同+0.2%から加速した。先行きについて、製造工業生産予測調査によると、4月は前月比+5.8%、5月は▲0.8%と懸念の残る内容となった。

[お休みのお知らせ] 5月のGW期間中の間にある平日=5月2日(月)、5月6日(金)のデイリーアップデートはお休み致します。

[米国/ウクライナ] 西側諸国は対ウクライナ軍事支援を実施しているが、米諜報機関や米国防総省はNATO加盟国ではないウクライナと機密情報の共有も積極的に図っており、そのため、ロシアがウクライナ上空での制空権を確立できなかったり、首都キーウ近郊の主要空港であるホストメル空港のロシア軍の完全支配の阻止につながったことでロシアのキーウ制圧失敗の主因となった。ロシア軍の攻撃が激化する中、米国はウクライナとさらに機密情報を共有している。

[インドネシア] 4月26日、経済担当調整省は、食用油の輸出禁止措置の対象に精製漂白脱臭(RBD)パームオレインのみを指定すると発表していたが、翌27日に方針変更し、パーム原油や精製品などに対象を拡大すると発表した。国内の食用油価格が落ち着くまで継続される。現在、食用油の平均価格は1リットル当たり約1万7,000ルピア(1.17ドル)程度。2021年1月は1万3,200ルピア(0.91ドル)だった。

[ロシア] 4月27日、プーチン大統領はサンクトペテルブルクで開かれた議員関係の会合で演説し、ウクライナへの軍事作戦に介入する国に対し、「ロシアは他国にない兵器を保有しており、必要な時にはこれを使用する」と述べ、ウクライナへの軍事支援を強化する欧米諸国をけん制した。同大統領はこれまでも核使用を示唆する発言を繰り返しており、ロシア国防省は4月20日、核弾頭搭載が可能な新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験に成功したとも発表している。

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