デイリー・アップデート

2022年4月26日 (火)

[米国/ウクライナ] 駐ウクライナ米国大使ポストは2019年5月以降3年間空席状態が続いていたが、バイデン大統領は現在駐スロバキア大使に就任しているベテランの米国務省外交官であるブリジット・ブリンク大使を正式に指名すると4月25日に発表した。ブリンケン国務長官はロシアのウクライナ侵攻直前の2月14日に閉鎖された在キーウ米国大使館の再開に向けて今週外交オペレーションを開始すると明らかにしており、今後バイデン政権の対ウクライナ支援も強化される。

[インド] 4月20日から22日の間、西部グジャラート州で国際会議「グローバル・アユシュ投資・技術革新サミット(GAIIS)2022」が開かれ、アーユルベーダやヨガ、ホメオパシーなどの伝統医学に関連して総額900億ルピー(11.75億ドル)の投資提案があった。同分野を管轄するインド政府アユシュ(AYUSHU)省(2014年創設)とグジャラート州政府が主催。輸出振興と健康促進を推進し、WHOも賛同。WHOとインド政府は同州に世界初の伝統医学グローバルセンター(GCTM)を設立する。

[ドイツ] Ifo経済研究所が発表した4月の企業景況感指数(2015年=100)は91.8となり、3月の90.8から上昇した。3月にはロシアのウクライナ侵攻を受けて、先行きを表す期待指数が2月の98.7から84.9へと大幅に低下していた。4月の期待指数は86.7と上昇した一方で、足元の状況を表す現状指数は97.2と前月から0.1ptの上昇にとどまった。全体として予想外の底堅さをみせたものの、依然として低水準で落ち着いているといえる。

[モルドバ] ウクライナに隣接するモルドバ東部に位置し、ロシア系住民が多く、1990年代から事実上の独立状態にある「沿ドニエストル共和国」の首都チラスポリにある治安当局の建物で4月25日、相次いで爆発が起きた。「共和国」の関係者は何者かによる攻撃だと主張したが、けが人の報告はないという。沿ドニエストル地域には独立派を支援するロシア軍が駐留している。

[インドネシア/中国] インドネシア政府は、中国が支援する高速鉄道プロジェクト(ジャカルタ-バンドン間)の建設に関し、当初予算の超過分である約20億ドルの75%を融資するよう、中国開発銀行(CDB)に要請する予定だと現地メディアが報じた。CDBはプロジェクト費用の75%を融資する貸し手となっており、同じ融資体系を超過分にも適用するよう提案したとしている。現在、鉄道の建設費用は80億ドル近くに膨れ上がっており、昨年10月、ジョコウィ大統領は鉄道建設に国家資金を使うことを禁じた2015年の政令に反し、政府の費用分担を認める決定を行った。

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