デイリー・アップデート

2019年8月21日 (水)

[チリ] 中銀速報では第2四半期の経済成長率は前年比1.9%増。業種別ではサービス業が全体を牽引し、農業と製造業が抑制要因となった。また、銅鉱石と非金属鉱物の採掘は堅調だったが鉄鉱石、金、銀の採掘が弱く、鉱業全体の回復はわずかなものにとどまった。なお、建設業は主に鉱業関連の土木工事の活況で4.2%増となった。

[中国] 中国人民銀行(中央銀行)は企業の借入コスト低下を図り、減速している景気の回復を後押しすべく金利政策改革を実施。8月17日、新たな指標金利であるローンプライムレート(LPR)の制定を発表。同20日午前、新たな指標金利を初めて公表した。1年物で4.25%とし、政策金利である1年物の貸出基準金利(4.35%)を0.1%ポイント下回り、実質的な「利下げ」となった。中銀が金融調節の一環で大手銀行に短期資金を融通する金利=中期貸出制度(MLF)金利(1年物で3.3%)に、資金調達コストなどを上乗せしたレートとなっている。

[ロシア] 9月8日投票のロシア統一地方選で、プーチン政権の与党『統一ロシア』の苦戦が予想されている。生活水準の低下に対する市民の不満が強まっているため。今回の統一地方選ではモスクワ市議会議員、サンクトペテルブルク市首長やサハリン州知事など国内における16自治体で知事や首長などの選挙が実施される。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

16人が「いいね!」と言っています。