デイリー・アップデート

2020年6月23日 (火)

[サウジアラビア] サウジ政府は、今年7月末から始まるハッジ(大巡礼)に関し、サウジ在住者のみを対象に限定人数で行うと発表した。毎年ハッジの時期には、世界中から200万人以上のイスラム教徒が巡礼のためにサウジ西部の聖地メッカ・メディナを訪問するが、今年は新型コロナウイルス蔓延の影響もあり、ハッジの実施に関するサウジ政府の判断が注目されていた。インドネシアなどの東南アジア諸国は、今年は巡礼者をサウジに送らないことを、既に公式に発表していた。

[米/中] 6月22日、国務省は在米中国メディア4社を報道機関ではなく「外交使節団」と認定すると発表。対象となるのは、中国中央電視台、中国新聞社、人民日報、環球時報の4社で、人員や資産のリストを国務省に提出することが求められる。トランプ政権は今年2月にも新華社など在米中国メディア5社に対して、「外国使節団法」にのっとり、同様の認定を行っており、中国が報復措置として米国人ジャーナリストの取材証を剥奪していた。

[ブラジル] 当局は、ボルソナーロ大統領の長男フラビオ・ボルソナーロ上院議員のリオデジャネイロ州議会議員当時の元運転手名義の銀行口座資金を巡る不正な資金の動きを捜査していたが、6月18日に元運転手を逮捕した。ボルソナーロ大統領は2018年大統領選挙で「腐敗撲滅」を公約に掲げて当選したものの、新型コロナウイルスの感染者数・死者数が急増し、子息らを巡る疑惑も浮上する中で支持率が低下しており、イメージも悪化。

[ベラルーシ] 8月9日に予定されている大統領選で、6選を目指すルカシェンコ大統領(65)の対抗馬とみられていた元大手銀行頭取のババリコ氏(56)が6月18日、捜査当局に拘束された。容疑は国外不正送金などである。政権側は捜査と選挙の関連を否定しているが、事前に政敵を排除したのでは、との指摘もなされている。

[EU/中国] 6月22日に行われたEU=中国サミットで、ミシェル大統領は、EUと中国の経済相互依存性が高いことからグローバルな課題に関する相互協力の重要性を強調。一方、EUと中国が、政治システム、多国間主義への見解などについて同じ価値観を共有していないことも認識しており「EU機関はEUの利益・価値観を断固として擁護する」ことにも言及した。投資協定交渉に関し、年末に向けて交渉を加速するよう中国側に要請した。

[中国] 5月末以来、主に揚子江流域で集中豪雨による洪水が各地で発生している。応急管理省は、年初から6月15日までの間に、広東、広西、湖南、江西など24省市で水害が発生し、852.1万人が被災したと公表。17日、三峡ダム上流の四川省丹巴県で土石流により2か所の発電所が倒壊、いくつかの村が飲み込まれた。上流の小型ダムの決壊が下流の三峡ダムの決壊につながるのを心配する声もある。22日、揚子江支流で重慶市南部を流れる綦江(きこう)が豪雨のため氾濫し4.3万人が被災したが、翌23日に水は引いた。

[タイ] 現地報道によると、タイ貿易・産業雇用者連盟(ECONTHAI)は観光業と輸出の低調は下半期(7~12月)も継続するとし、失業者数は300万人超に上るとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で上半期(1~6月)に労働人口3,800万人中750万人規模(新卒除く)が職を失い、失業率は約20%にまで上昇した。

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