デイリー・アップデート

2020年6月24日 (水)

[インドネシア] 6月22日、インドネシア国家開発企画庁(バペナス)のスハルソ長官は、2020年は400万人から550万人が職を失い、失業率が8.1~9.2%と高水準になるとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による景気減速で、2019年の失業率5.28%から大幅に上昇する見込み。2021年の失業率も7.7~9.1%の高水準となる見通し。今回の見通しは2020年8月までに640万人が失業するとしたインドネシア商工会議所(カディン)の予測よりは楽観的なものとなっている。

[ロシア] 6月23日、プーチン大統領は国営テレビで演説し、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃からの復興策として、来年から高所得者を対象に20年ぶりとなる所得税率引き上げを実施すると発表した。現在一律13%の個人所得税のうち、年収500万ルーブル(約770万円)以上の人に対する税率を2021年1月から15%に引き上げるというもの。

[ドイツ] ドイツは4月後半からロックダウンを段階的に解除してきたが、ノルトライン・ヴェストファーレン州の食肉加工工場で集団感染が確認されたことから、6月23日にラシェット州首相が同州の2地域に対して外出規制の再導入を発表。同工場などでの移民労働者の住居・労働環境が問題視されている。

[シンガポール] 6月23日、リー・シェンロン首相が国会を解散し、7月10日に総選挙を実施すると発表した。同首相は「新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いている今、選挙を実施すれば、新政権は国家の課題に時間をかけて取り組める」と説明。前回(2015年)の総選挙では与党PAPは89議席中83議席を獲得(得票率は7割)。今回の総選挙では定数が93議席に増加する。リー首相は70歳になる2022年に引退すると公言しており、今回の総選挙では、後継者候補のヘン・スイキャット副首相兼財務相が陣頭に立つ。

[イエメン] 6月20日、南部イエメンの分離独立を目指す南部移行評議会(STC)が、インド洋上のソコトラ島からイエメン政府軍や州知事を追い出し、島を占拠した。これをクーデターと非難したイエメン政府とSTCは、22日に停戦に合意したものの、その後もイエメン南部で政府軍とSTCの武力衝突が発生している。サウジが支援する政府軍とUAEが支援するSTCは、ホーシー派に対して協力して戦っていたが、現在は内部分裂状態となっている。

[米国] 6月23日、トランプ大統領は南西部の「激戦州」の一つであるアリゾナ州を訪問し、メキシコとの国境沿いに建設した「壁」を視察するとともに、共和党を支持する若者との政治集会に参加。前日24日には外国人に対する就業ビザの発給を年内は停止する決定を下しており、2016年大統領選挙キャンペーンでの公約である厳格な移民政策、国境管理の強化を有権者に対してアピールした。

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