デイリー・アップデート

2019年9月19日 (木)

[米国] 9月17~18日に開催されたFOMCで25bpの利下げが決定された。これによって、FF金利の誘導目標レンジは1.75~2.00%になる。据え置きや50bpの利下げを主張するFOMCメンバーもおり、前回と同様に意見が割れた結果だった。引き続き「適切な行動をとる」との文言が声明文に記載された。パウエル議長は、緩やかな政策調整で十分であり、利下げは「リスクへの保険」であるとの認識を示した一方で、追加利下げなどを否定しなかった。

[イスラエル] 9月17日に行われたやり直し総選挙の暫定結果が出始めているが、ネタニヤフ首相のリクードとガンツ元参謀総長率いる青白連合が約30議席獲得でほぼ同数となる模様。4月選挙時と似た流れであるが、今回は、連立組閣に成功する可能性がより高いとみられるガンツ氏が首班指名される公算が強まっている。ネタニヤフ首相は、10月初めに3件の汚職疑惑に関する事情聴取が予定されており、今回首相に選出されなければ汚職疑惑で起訴される可能性が高まる。

[米国] 9月18日、トランプ大統領は、大気浄化法に基づいてカリフォルニア州に特別に認められていた、自動車の排出ガス基準を独自に設定する権限を取り消すとツイッターにて表明。正式には19日に、環境保護庁と運輸省がカリフォルニア州の権限はく奪を公表する予定。ニューサム加州知事は反発し、法廷に持ち込み争う姿勢を明らかにした。カリフォルニア州は2009年に大気浄化法の適用除外となり、より厳しい排出基準を実施することが認められていた。

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