デイリー・アップデート

2019年9月26日 (木)

[イスラエル] 9/17に実施されたやり直し総選挙の最終結果が昨日発表され、大統領はネタニヤフ首相に組閣を命じた。交渉期限は28日間で、14日間の延長が認められる。ネタニヤフ氏を支持する右派・宗教政党のみでは議会過半数に届かないため、他党との交渉も視野に入る。組閣に失敗すれば、大統領は次の候補に組閣を命じる。現在ネタニヤフ氏に対しては3件の汚職容疑が掛けられており、10/2-3には最後の事情聴取が行われる予定。

[コロンビア] 中銀は政策金利を現行水準の4.25%で据え置く事を決定。金利は2018年5月以降変わっていない。中銀の懸念点は悪化中の外部環境の経済成長率への影響、及び、中銀推計でGDP比4%と比較的高い経常赤字。一方経済成長率は予測を上回っており通年見通しは3%から3.2%へと上方修正された。7月の経済活動指数は前年比3.7%増、前月比0.8%増。但し他の指標はまちまち。鉱工業生産は回復したが消費者信頼感は著しく下落しており、PMIも長期平均比では低い。

[ウクライナ] 9月25日、ウクライナのゼレンスキー大統領は滞在先のニューヨークでトランプ米大統領と初めての首脳会談を行った。トランプ米大統領が7月の電話会談で、政敵のバイデン前米副大統領に関する調査を進めるよう圧力をかけたとされる問題について、ゼレンスキー大統領は、「誰も私に圧力をかけることはできない」と述べ、疑惑を否定した。

[香港] 民主化デモの長期化が経済に深刻な打撃を与えている。入国(管理)処は、昨日、10/1(国慶節)~10/7(重陽節、旧暦9/9)の休日期間中の香港出入国者数を、延べ約737万人と昨年の中秋節と国慶節の休日期間と比較し半減、10/1は1日では延べ約38.3万人と昨年(59万人)比で3割半減少するとの予測を発表。ディズニーランド、海洋公園、トラムなどは、外国人客の減少を香港市民への割引・集客でカバーを狙う。香港の「飲食連業協会」は、過去2か月の間に域内飲食店200軒が閉店したと発表。

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