デイリー・アップデート

2021年9月21日 (火)

[フランス] 英国、オーストラリア、米国が9月15日に発表した軍事同盟(AUKUS)をめぐって、これら3か国とフランスとの関係が悪化。フランスは2016年にオーストラリアと潜水艦の共同開発契約を結んでいたが、AUKUSの発足によりこれが破棄されることになる。AUKUS発表を受け、フランスは17日、駐米・駐豪のフランス大使を「状況を再評価するため」に召還するなど、外交問題に発展している。

[米国] バイデン大統領は8月20日に次期駐日米国大使として元シカゴ市長のエマニュエル氏を指名していたが、リベラル派活動家や左派議員らは、同氏がシカゴ市長在任中の2014年に発生したシカゴ市警の白人警官による黒人青年銃殺事件の隠蔽に関与していたとして猛反発。同大使人事について党派を超えた積極的働きかけをエマニュエル氏が展開する中、ブラント、グラム、コリンズの共和党上院議員3人が同氏への支持を固めたため、上院本会議での採択で承認される可能性が浮上してきた。

[ロシア] 9月17~19日までの日程で行われたロシア下院選(定数450議席、任期5年)について、中央選管が20日発表した集計結果によると、プーチン政権与党「統一ロシア」が定数の3分の2(300議席)以上の議席を確保する見通しとなった。与党が圧倒的多数の議席を獲得して勝利したことで、政権の権力基盤は維持された形となった。

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