デイリー・アップデート

2018年12月18日 (火)

[ロシア] 12月16日、ロシア極東の沿海地方で9月の知事選無効に伴うやり直し選挙が行われ、プーチン政権が推すコジェミャコ知事代行(前サハリン知事)が得票率61.88%で勝利した。

[フランス] ル・メール経財相が、巨大IT関連企業対象のデジタル課税の来年1月からの導入を発表。税収予想は年間5億ユーロ。他のEU加盟国と足並みをそろえるために、当初来年3月まで導入を見合わせるとしていたため、「黄色いベスト」運動の要請に応えるための歳出増に要する財源確保/埋め合わせが目的の早期導入との見方が強い。

[中国/バチカン] 福建省ビン東教区と広東省汕頭教区では、バチカンと中国政府が各々別の司教を任命していたが、バチカンが譲歩し、両教区とも中国政府公認の「中国天主教愛国会」側の司教が認められ、地上・地下教会が一本化された。ビン東教区については、13日、北京の釣魚台国賓館で司教の就任式典が行われた。バチカン・北京の接近は、バチカン・台湾の国交だけでなく、台湾と国交のあるキリスト教国などにも影響を与えると見られる。今年9月のバチカン・北京の暫定合意後、地下教会への弾圧は非常に強まっていた。

[トルコ/米国] エルドアン大統領はトランプ米大統領との電話会談を実施し、改めてシリア北部のユーフラテス川東部に存在するYPG(クルド人民防衛隊)を掃討する軍事作戦を近々開始する意図を示した。トルコ政府は、YPGをPKK(クルディスタン労働者党)の一派と見ている。同地域には、イスラム国(IS)打倒のためYPGと共闘する米軍が駐在しており、トルコが軍事攻撃に踏み切れば米軍との直接衝突が発生するリスクが高く、緊張が高まっている。

[米国] 12月18-19日に開催されるFOMCでは、今年4回目となる利上げが実施されるとみられている。市場の関心は、2019年の利上げ動向。12月のFOMCでは、見通しも公表される予定。前回9月見通しでは、長期の政策金利は2.9%から3.0%に引き上げられ、2019年には3.1%、2020年には3.4%と一旦中立金利を上回るような想定だった。今回、政策金利が下方修正されるのか、また中立金利を上回る経路を描くのかなどが注目される。

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