デイリー・アップデート

2018年12月19日 (水)

[ロシア] ノバク・エネルギー相は、2018年のロシアの原油生産量が前年比約2%増の5億5,600万トン(バレル換算では日量1,116.5万バレル)になると明らかにした。2019年の原油生産量は同水準を維持する予定だが、OPECとの減産協力協議により、年間約5億5,200万トン(日量1,108.5万バレル)まで縮小する可能性があると述べた。

[フランス] フランス国立統計経済研究所(INSEE)は、2018年GDP成長率の予測値を1.6%から1.5%に下方修正した。また、「黄色いベスト運動」に対するマクロン大統領の2019年の改革に約100億ユーロがかかるため、ルメール財務相は2019年の公的赤字のGDP比を2.8%から3.2%に修正した。この結果フランスは、財政赤字について「対GDP比3%以内」というEUルールを、2019年は順守できない見込みとなった。

[メキシコ] 10月の国民投票結果を受けたロペスオブラドール新大統領の新空港建設中止表明が、メキシコシティ空港信託の発行した60億ドル分の債券(空港利用料徴収権を担保設定)に関する紛争を引き起こしている。同信託が18億ドル分の買戻し及び残額の修正(徴収権の削除)を提案するも、債権者は拒否。代わりに他の利益の担保設定か、政府による明示的な保証を要求している。

[ASEAN] トヨタ自動車はMaas(移動手段のサービス化)事業の一環として、シンガポールの配車サービス大手GRABの保有するトヨタ車向けに保険サービスや車両整備を提供すると発表。車両に搭載した通信端末「トランスログ」から走行データを収集し、トヨタが自社開発したシステム「モビリティーサービス・プラットフォーム」で分析する仕組みとなっている。トヨタは2017年8月、GRABとの連携を発表し、今年の6月に10億ドルの出資を決めている。

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