デイリー・アップデート

2018年12月17日 (月)

[ロシア] 12月14日、中央銀行は政策金利を7.5%から7.75%に引き上げた。インフレ加速と通貨ルーブルへの下押し圧力に対応した措置。中銀は、外貨購入を来年1月15日から再開すると発表した。

[フランス] 12月15日(土)、5週連続でマクロン政権に対する黄色いベスト運動が実施されたが、参加者の規模が8日(土)の半分以下へと縮小。8日には休業したルーブル美術館やエッフェル塔など観光名所も、15日には営業するなど大きな影響は見られなかった。今後6か月間、政府と黄色いベスト運動、ビジネス界、市民団体がマクロン政権の政策について協議を重ねる見込み。

[フィリピン] 12月14日、中央銀行は、2018年第3四半期の経常収支が前年同期の11億ドルの黒字から、GDP比で3.7%に相当する29億700万ドルの赤字になったと発表した。輸出は伸び悩んだものの、好調な国内経済を背景に原材料・中間財の輸入が増加したことが主因。経常赤字は4四半期連続であり、1~9月の累計額は64億7,100万ドルとなった。2018年通年の経常収支が3年連続で赤字となる可能性が高く、中銀は赤字額について2001年以来最大の対GDP比1.9%を見込んでいる。

[アルゼンチン] 11月のインフレ率は前月比3.2%増。主に食費、健康関連費、アルコール飲料・タバコ代が加速。前月比では10月の5.4%増より減速しており、特に家電関連費、交通・通信費、食費で減速が見られた。一方、前年比では48.4%増と依然高水準。今後12か月に関する複数の見通しの中央値は前年比30%増と前月から10%低下も、平均値は38.3%増と引き続き高水準。

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