デイリー・アップデート

2019年6月7日 (金)

[中国] 6月6日、工業・情報化省は、中国電信(中国電信股份有限公司)、中国移動(中国移動通信集団有限公司)、中国聯通(中国聯合網絡通信集団有限公司)及び中国広電(中国広播電視網絡有限公司)の4社に5G移動通信システムの商用営業許可証を発給した。前3社は既に全国に億単位のユーザーを擁する移動通信オペレーターだが、中国広電は、通信網・テレビ放送網・インターネットの三つのネットワーク相互の融合を目的に設立された国有企業。同社の具体的な5Gの事業展開が待たれる。

[インド] 6月6日、インド準備銀行(中銀)は政策決定会合で政策金利を0.25%ポイント引き下げて9年ぶりの低いレベルとなる5.75%とした。3会合連続の利下げで、金融政策姿勢も「中立」から「緩和」に変更。2018年度(2018年4月~19年3月)の経済成長率が+6.8%と、5年ぶりに7%を切り、成長の勢いが鈍化している(特に2019年第1四半期は+5.8%と5年ぶりの低水準だった)こと、消費者物価指数(CPI)の上昇率が中銀の中期目標(2~6%)の中央値を下回る水準で推移していることなどを考慮したものとみられ、今後も緩和が続く見込み。中銀はまた、2019年度の経済成長率の見通しを+7.0%とし、4月時点の+7.2%から引き下げた。

[アルゼンチン] 4月の鉱工業生産は前年同月比▲8.8%と続落したが前月より下落幅が縮小。前月比では+2.3%となり、前月の急落から反発した。機械及び設備を筆頭に車両組立、その他輸送機器、紡績・衣料、石油精製、家具類などで大きな下げが続いたが、ワイン生産などの改善から飲食で下落幅の縮小が見られた他、ゴム・プラスチック、ベースメタル、セメントなどでも改善が見られた。一方、建設業は前月比▲0.3%、前年比▲7.5%となり、製造業とは逆に状況が悪化している。

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