デイリー・アップデート

2019年6月26日 (水)

[ロシア/アフリカ] ロシアはアフリカ諸国との関係強化に向け、今年10月24日にロシア南部ソチ市で初の「ロシア・アフリカサミット」を開催する予定。これに先駆け、6月20~22日にアフリカ輸出入銀行の第26回年次総会がモスクワで開かれた。ロシアの対アフリカ経済活動はこれまで、石油・天然ガスやダイヤモンドなどの鉱物資源開発への投資が中心だったが、近年は非資源分野への投資にも取り組んでいる。

[日本/バングラデシュ] 5月末、日本政府はバングラデシュ政府と、港湾、鉄道、投資誘致環境の整備支援などを目的とした限度額1,326億5,900万円の借款貸付契約を締結した。このうちダッカ市内の都市高速鉄道(MRT)の建設貸付額は525億7,000万円。日本は2014年5月に「ベンガル湾産業成長地帯構想」を提唱しており、4~5年間で合計約6000億円の経済協力を行う方針。

[コロンビア] 中銀は政策金利を現行水準の4.25%で据え置くことを決定。2018年5月以来据置きが続いている。4月の経済活動指数は前年比+2.13%。前月比は+1.8%と、前月の▲1.1%から反発した。5月のインフレ率は前年同月比+3.3%。1月~5月累計では前年同期比+3.2%。いずれも中銀目標の中央値3%を上回っているが目標レンジ内に収まっている。

[中国] 人民銀行は、6月24日に発表した「零細企業に対する金融サービス報告(2018)」で、零細企業の資金調達が難しくコストも高いという広く注目されている問題を取り上げ、中国の中小企業の平均寿命は3年で、日・米のそれぞれ12年・8年に比べ短いと指摘した。原因として金融機関の融資リスクが大きいこと、企業情報の欠如、企業側の信用に対する意識の希薄さ、国有企業と民間企業間の競争における不公平性等があると分析し、企業間競争の不公平性の是正や金融機関側の意識改革など、総合的・長期的な施策の必要性を示した。

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