デイリー・アップデート

2019年6月13日 (木)

[米国/ポーランド] 6月12日、トランプ米大統領は、ホワイトハウスでポーランドのドゥダ大統領と会談した。ポーランドに米軍1,000人を増派して安全保障協力を強化することで合意した。米国産の液化天然ガス(LNG)の売買契約も結んだ。安保・経済面での協力関係を深めて、軍事的な脅威が高まるロシアをけん制した。

[フランス] 6月12日、フランスの国民議会でフィリップ首相がマクロン政権の今後の改革と戦略について、講演した。主要な内容は環境問題、減税、退職・失業保険制度の改革、議員定数の削減などであった。フィリップ首相によると、環境問題はマクロン政権の最優先事項になったという。今後12ヶ月間、政府は環境保護政策の強化を加速する方針。

[日本/バングラデシュ] 7月4日、第4回『日・バングラデシュ官民合同経済対話』が首都ダッカにて開催予定。ハシナ首相は5月に来日し安倍首相と会談した際、①日本・バングラデシュ包括的パートナーシップ、②自由で開かれたインド太平洋、③人的交流の拡大の推進を両政府で確認している。また、日本が南東部のマタバリ港開発やダッカでの高速鉄道建設などに向け、総額約1327億円の円借款を供与する交換公文を交わしている。

[自動車] 中国の5月の自動車販売は前年同月比▲16.4%と過去最大の減少率。11カ月連続で前年割れ。2020年までの遵守を求める新排ガス基準「国6」を一部の省が早めに導入したため準備期間が短すぎたこと、中低所得層の購買力低下等が原因として指摘される。新エネ車も失速。一方、インドの5月の新車販売は前年同月比▲18.4%と7カ月連続前年割れ。調査会社LMC Automotiveは世界の自動車市況について「(リーマンショック後の)『大不況』以来見られなかった持続的な下降局面」とコメント。Plattsは鉄鋼需要の押し下げ要因と指摘した。

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