デイリー・アップデート

2019年3月25日 (月)

[中国/イタリア] 3月23日、中伊両国は22項目のコミュニケを発表。2020年の国交樹立50周年に向け、両国関係の強化、首脳の往来深耕の他、「一帯一路」(BRI)に関する覚書の署名を歓迎するとして、汎欧州交通・運輸網との連携、港湾・物流・海運領域での協力強化や第三国での中・伊両国企業の協力機会の模索などにも言及している。伊はBRIへの支持を表明した初めてのG7メンバー国となったが、連立政権内にも警戒の声があり、他のEU加盟国にも機微技術や輸送拠点へのアクセスを中国に与えるとの懸念がある。

[タイ] 3月24日、タイで総選挙(下院選、定数500)が実施された。開票率90%の暫定結果によれば、1位が国民国家の力党(親軍政)(147)、2位がタイ貢献党(タクシン派)(143)、3位が新未来党(反軍政)(87)、4位がタイ名誉党(軍政寄り)(54)、5位が民主党(保守)(35)でいずれの政党も過半数を獲れていない。親軍政政党が予想以上に票を伸ばしプラユット首相が再任される可能性が高いとみられる。最終結果は5月23日までに確定する予定。

[アルゼンチン] 2018年第4四半期のGDPは前年比6.2%減。業種別では漁業、商業、第一次産業、健康サービス・教育が前年比増となったが、大半の業種 (製造業、建設業、交通・通信、金融仲介業、宿泊業、鉱業、ユーティリティー) では前年割れだった。需要別では輸出が唯一前年比増となったが、輸入は通貨急落で輸入品価格が上昇したために、総固定資本形成は構成項目全ての減少により、民間消費は抑圧的なインフレ率のため、また公的支出はIMF合意順守で著しく支出を削減したために、それぞれ減少した。

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