デイリー・アップデート

2019年3月27日 (水)

[カザフスタン] 3月23日大統領府は、トカエフ新大統領が、首都の名称を現在のアスタナから20日付で電撃辞職したナザルバエフ前大統領のファーストネーム「ヌルスルタン」に改称する大統領令に署名したと発表した。ヌルスルタンにはカザフ語の一般名詞として「輝ける統治者」の意味もある。

[タイ] 3月24日に行われた下院総選挙の結果は、タイの公共放送による推計(開票率94%時点)によれば、1位がタイ貢献党(135議席)、2位が国民国家の力党(119議席、親軍政)、3位が新未来党(87議席)、4位が民主党(55議席)、5位がタイ名誉党(52議席)になる見通し。選挙管理委員会は29日に暫定結果を、5月9日までに最終結果を公表する予定。

[中国/ボリビア] 本年2月、リチウム埋蔵量が世界一と言われるボリビアは、中国企業と投資額約2億3000万ドルのリチウム開発プロジェクトを実施すると発表した。場所はリチウム埋蔵量世界一のウユニ塩湖の近くにあるコイパサ塩湖とパストス・グランデス塩湖。12月にはドイツがウユニ塩湖への投資協定を締結している。中国企業は世界のリチウムの50%近くを生産しており、リチウムバッテリー生産能力シェアは60%、過去2年ほどの対南米リチウム投資は約42億ドルと言われる。

[南アフリカ] 南アの発電の95%を担う電力公社Eskomは長年の非効率経営で経営難に陥り、深刻な電力不足を招いている。電力安定には投資が必要であるため政府は財政支援の方針を打ち出し、3月7日には国家エネルギー規制庁が向こう3年にわたる電気料金値上げを承認。Eskomの申請よりは小幅に留めたが、2019年は既に承認済みの4月値上げを含め13.81%の値上げ。鉱山会議所は、電力消費の3割を占める鉱業にとって今回の値上げは死活問題であり、雇用と生産が脅かされるほか、事業閉鎖で電力販売目標が未達になればEskomにとっても打撃になると警鐘を鳴らしている。

[メキシコ] 1月の経済活動指数は前月比0.2%増、前年比1.2%増。第三次産業は成長の牽引役ではあるものの2018年第4四半期のGDPの内訳を確認すると、商業は減速、政府サービスは縮小している。第二次産業の中で製造業が唯一堅調な成長を見せているが、2018年後半から減速している。特に自動車分野は輸出主導で成長しているものの国内の新車販売台数は著しく減少している。

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