デイリー・アップデート

2019年11月21日 (木)

[台湾] 2020年1月11日、台湾で正・副総統と立法委員113議席のダブル選挙が行われるが、前者については次の3組による選挙戦が確定した。①民進党:蔡英文(現・総統)・頼清徳(前・行政院院長) ②国民党:韓国瑜(現・高雄市長)・張善政(元・行政院院長) ③親民党:宋楚瑜(党主席)・黄珊珊(台北市議)(注:前者が総統候補者、後者が副総統候補者)。 11月19日付Apple Daily紙の世論調査結果では、支持率は①42.3%、②24.0%、③6.0%と蔡総統の留任が濃厚だが、政党支持率をみると、民進党:26.5%、国民党:25.2%と拮抗している。

[イスラエル] 9月の総選挙及びその後のネタニヤフ首相による組閣失敗を受けて、連立交渉に取り組んでいた「青と白」党のガンツ党首だが、交渉期限の11月20日になり彼も組閣に失敗したことを発表。次のステップは、今後3週間以内に過半数議員による推薦を得ることのできる議員がいれば、その人に対して大統領が2週間以内の組閣を要請するということになるが、そのステップも失敗すれば、おそらく来年3月に再々選挙を実施することになる。

[アジア/日本] 11月20日、日本政府観光局(JNTO)は、10月の訪日外国人数を発表。ASEAN主要6カ国から日本への旅行者数(推計値)は、前年同月比24%増の38万1,400人と全ての国で二桁成長となった。特にタイ、フィリピン、マレーシアが伸びをけん引。タイは23%増の14万5,300人とアセアン主要6か国中訪日旅行者数が最も多かった。伸びを見るとフィリピンがアセアン主要6か国中最大の37%増の6万4700万人だった。一方、韓国からの訪日旅行者数は前年同月比66%減の19.7万人だった。

[日本] 日本政府観光局(JNTO)によると、10月の訪日外客数は249.7万人と、前年同月比▲5.5%となった。ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催によって、出場国からの訪日外客数は前年同月比で8.1万人増加した。9~10月計では+17.4万人。10月には、英国やロシアからの訪日外客数が過去最高を記録した。消費単価などを考慮すると、旅行収支受取額への押し上げ効果が期待される。

[ペルー] 9月の実質GDP成長率は前年同月比+2.22%と予想を下回った。分野別では商業及び建設業が牽引し、金融サービス、漁業、観光業、ユーティリティーも堅調さを維持したものの、農業は同+0.87%に留まり、主要産業である鉱業がコモディティ価格の下落や鉱山計画に対するストなどの影響で前年同月比▲3.37%と縮小した。需要別では、小売売上高及び融資の拡大に支えられた個人消費の堅調な加速が全体を牽引し、輸出も加速した。

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