デイリー・アップデート

2019年11月12日 (火)

[アルゼンチン] 月200ドルまでという厳しいドル買い規制のおかげで、11月6日時点の公式為替レートは1ドル当たり63.5ペソ、非公式為替レートも73.87ペソで安定している。選挙前に積極的にドル買いを行っていた個人や企業がペソを必要とした為にドル売りに走り、ドル買い規制が厳しくなったにも関わらず、公式為替レートと非公式為替レートの差は狭まった。

[ルーマニア] 11月10日、任期満了に伴うルーマニア大統領選の投開票が行われた。現職のクラウス・ヨハニス大統領(60)が得票率約36%で首位に立っているが、当選に必要な過半数に満たないため、11月24日に2位の得票率約23%のダンチラ前首相(55)と共に決選投票に進む。

[英国] 11月11日に記者会見でブレグジット党のファラージ党首は12月総選挙(下院)の方針について、全650選挙区のうち2年前の選挙で与党保守党が勝利した317選挙区には、ブレグジット党は対立候補を立てないという方針に転換すると発表した。

[インド] 11月9日、ヒンドゥー教の聖地アヨーディヤにおけるヒンドゥー教徒とイスラム教徒間の土地所有権をめぐる争いについて、最高裁は政府にヒンドゥー教寺院の建設を進めることを認める判決を言い渡した。同時にヒンドゥー教徒によるモスク破壊は違法であるとして、モスク建設のためイスラム教徒側に代わりの土地を与えるよう命じた。イスラム教徒の反発により混乱や衝突が起きるおそれがあり、判決の翌日、アヨーディヤは封鎖された。

[日本] 10月の内閣府「景気ウォッチャー調査」によると、現状判断DIは36.7と前月から10.0pt低下した。消費税率引き上げと台風などの自然災害が下押し要因となった。掲載コメントから、キャッシュレス決済やポイント還元、軽減税率などが販売額の好不調を左右している様子がうかがえる。また、年末商戦や忘年会シーズンによる持ち直しへの期待などもあり、先行き判断DIは43.7と前月から6.8pt上昇した。一方で、企業には、同一賃金同一労働への対応に対する懸念も見られている。

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