デイリー・アップデート

2020年10月30日 (金)

[マレーシア] 10月28日、マレーシア統計局は、2020年9月の輸出額が前年同月比+13.6%の889億リンギ(約2兆2,300億円)だったと発表した。コロナ禍で在宅勤務が普及にしたことによる世界的な電気・電子部品需要の高まりと、パーム油の輸出増によって増加した。輸入額は同▲3.6%の670億リンギ、貿易黒字は同2.5倍の220億リンギと、2020年7月に続き過去2番目の高水準となった。

[米国] BEA(商務省経済分析局)によると、2020年第3四半期の実質GDP成長率は前期比年率+33.1%となった。前期の同▲31.4%から反転、比較可能な1947年以降で最大の伸びとなった。個人消費や設備投資、住宅投資などの増加がGDPを押し上げた。しかし、GDPの水準はコロナ前を回復しておらず、回復は道半ばといえる。また、雇用環境が依然として厳しい上、新型コロナウイルス感染拡大も収束しておらず、先行きについての不透明感が残っている。

[中国] 10月26日から開催されていた第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が29日に閉幕し、概要を記載したコミュニケが発表された。詳細については、今後1週間以内に明らかにされる見込み。コミュニケでは、2035年までを想定した計画を策定し35年までに現代化建設を実現すること、内需主導の「双循環」による発展を目指すことなど、従来から提示して来た目標が強調され新しいポイントはあまり見られなかった。一方、人事に関する発表がなかったことから、2022年以降も習近平氏が続投する意向であることが明らかになった。

[インド] ビハール州の議会選挙が10月28日、11月3日、7日の3日に分けて行われる。結果発表は11月10日。新型コロナ感染拡大後のインドで初の議会選であり、同州の有権者は7,000万人に上ることから、「新型コロナ禍発生後の世界最大の選挙」とも呼ばれている。与党連合のジャナタ・ダル(統一派)とBJPがどれだけの議席を獲得するかは、今後のモディ政権の求心力を図る上での試金石にもなる。

[米国] 寒い季節を迎える中、主に中西部・西部を中心に新型コロナ感染による入院患者数が急増しており、10月28日には13州で新型コロナ感染者数が過去最高を記録した。感染が急増している地域には、11月3日に投開票予定の大統領選挙の帰趨を決する可能性があるウィスコンシン州・ミシガン州等の「激戦州」の多くも含まれている。

[モルドバ] 11月1日、東欧モルドバで大統領選が予定されており、親露派の現職ドドン大統領と、野党候補である親欧米派のサンドゥ元首相との接戦になると見られている。世論調査によると、両候補の支持率は拮抗しており、一回戦で決着がつかず、決選投票にもつれこむ見込み。

[EU] 10月29日に行われたEU緊急首脳会合でEU加盟各国の協力強化の意志を確認。前日の欧州委員会の提案である、検査数拡大、データ共有、追跡アプリの相互接続、緊急搬送、ワクチン戦略などで合意。ワクチンについては加盟国がそれぞれの戦略を欧州委員会に提出し、今後数か月かけてEUレベルで調整する見込み。さらに、加盟各国の医療崩壊回避のために患者の国境を越えた移送のための資金として2.2億ユーロを拠出する用意があることを発表した。

[中国] 10月29日、国家発展改革委をはじめとする14省庁が連名で「最近の内需拡大と消費促進の活動案」を公表した。同案は、オンライン経済の潜在力解放、新型コロナ対策下での新たなサービス消費展開、現物消費促進、製造業支援など4カテゴリー、19施策からなる。施策には、都市部の老朽化した団地の改修(エレベータ増設含む)支援、地下・立体の公共駐車場建設の奨励、家庭用応急備品提案リストを国が作成し各家庭が救急箱などを含む備品を揃えるよう誘導する、5G網建設支援強化などがある。

[サウジアラビア] 10月29日、ジェッダのフランス総領事館の警備員をナイフで襲って怪我を負わせたとして、サウジ人が逮捕された。同日南仏ニースの教会でも、ナイフを持ったチュニジア人により計3人が殺害されるテロ事件が発生している(うち1人は斬首された)。今月マクロン大統領が、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を今後も擁護すると発言したことに対して、イスラム諸国ではフランスに対するデモやフランス製品の不買運動が起こっている。

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