デイリー・アップデート

2021年4月6日 (火)

[米国] 供給管理協会(ISM)のサービス業景況感指数(PMI)は3月に63.7となり、前月の55.3から上昇。統計開始後の最高水準を記録し、全18業種の経済活動が拡大した。生産活動や新規受注の指数が大幅に上昇、雇用も上昇した。経済活動の制限措置が段階的に緩和され、サービス業が稼働し始めたため。先行きに対する見通しも改善している。一方で、原材料などの供給網の混乱やそれに伴う価格上昇などが懸念される状況になっている。

[米国] 国土安全保障省の一部門である米国税関・国境警備局(CBP)は、メキシコとの国境を越えて米国に入国を試み米国境管理当局に逮捕・拘束された不法入国者数が、今年3月に過去15年間で最多となる月間17万1,000人以上に達したと説明。前月2月の約9万7,000人から大幅に増えており、ホンジュラス・グアテマラ・エルサルバドルの「ノーザントライアングル」と称される中米3か国出身者が急増。バイデン政権は政治的課題に直面している。

[ミャンマー/インドネシア] 4月1日、英市場調査会社IHSマークイットが発表したミャンマーの2021年3月の製造業購買管理者指数(PMI)は、統計開始の2015年12月以来の最低値を更新し27.5となった(前月比▲0.2ポイント)。2月1日のクーデター後の政情不安により悪化した。一方、インドネシアの3月の製造業PMIは、統計開始の2011年4月以降で過去最高を更新し53.2となった(前月比+2.3ポイント)。生産高と新規受注数が過去最高水準の増加となったことが寄与した。

[EU] 4月4日、ミシェル大統領がリビアを訪問し、暫定首相・外相と会談。EUが暫定統一政府を支援するという「明確で強いメッセージ」を伝え、12月に同国で実施予定の選挙や、経済復興、COVAXを通じたワクチン提供、法の支配などに関するEUの支援を約束。また、同国内の外国人戦闘員や外国軍隊の国外退去を再建の前提条件として挙げている。

[ロシア] 4月5日、連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)は、米ツイッターに対する罰則として科している通信速度制限を、5月15日まで延長すると発表した。同庁は3月から、ツイッターに対して通信速度を遅くする措置を導入している。

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