デイリー・アップデート

2022年6月6日 (月)

[マダガスカル] 世銀によると、マダガスカルの成長予測は2022年に+2.6%、2023-2024年でも平均+4.4%に引き下げられた。また貧困率は2024年まで約80%近くから改善せず、暗雲が立ち込めている。洪水や干ばつ、サイクロンといった気候要因や、ウクライナ紛争といった外部要因でも逆風が吹いており、政府が雇用創出と構造改革に向け、広範囲にわたる改革を開始する必要があるとしている。

[米国] ABC News/Ipsosは6月3日と4日の両日、米国人の成人542人を対象にした最新世論調査を実施し、5日公表した。米国民が最重要視している主要争点は経済対策、インフレ対策、ガソリン料金の抑制であることが判明しており、「経済政策とインフレ対策が5か月後に迫った米国中間選挙での投票行動を決める主要争点である」との回答はいずれも8割を超えて、バイデン大統領と与党・民主党にとり厳しい状況が反映された結果となった。

[米国] 5月の労働省「雇用統計」によると、非農業部門雇用者数は前月から39万人増加した。2020年3~4月に失われた雇用機会は2,199.1万人、それ以降回復した雇用機会は2,116.9万人であり、差し引き82.2万人となり、現在のペースならばあと2、3か月で取り戻せるところまで、雇用環境は回復してきた。失業率は3.6%と横ばい、労働参加率は62.3%とコロナ禍前より1pt程度低いままになっており、労働参加の回復が遅れている様子がうかがえる。

[カザフスタン] 中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンで6月5日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票で、出口調査結果によると、賛成が7割を超え、改憲案は承認される見通しとなった。改憲案は、カザフで長年権力を握り続けたナザルバエフ前大統領の影響力を排除する内容となっている。

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