デイリー・アップデート

2019年9月9日 (月)

[米国/中国/香港] 米国ホワイトハウス(大統領官邸)の請願WEBサイトに、中国国家毒物禁止委員会の曽偉雄(Andy Tsang Wai-hung)副主任を国連ウィーン事務局(UNOV)事務局長 兼 国連薬物犯罪事務所(UNODC)事務局長に任命する旨を拒絶して欲しいとの請願がアップされ、同官邸が何らかの回答を義務付けられる請願者数10万人まであと1.4万人弱となっている。香港警察出身の曽氏は2014年の香港雨傘デモの際、催涙弾による鎮圧を命じたとして香港の民衆からの反発が強い。また、UNODC事務局長ポストの獲得を米中間の「フェンタニル(オピオイド系鎮痛薬)」問題(処方を誤った乱用による中毒死が社会問題化している鎮痛剤が中国からネット販売等で大量に流入していると米国が主張している問題)と結びつける向きもある。

[サウジ] 9月7日、サルマン国王令によりファーリハ・エネルギー大臣が解任された。ファーリハ前大臣は、数日前にサウジの国有石油会社サウジアラムコの会長職からも解任されたばかり。新エネルギー大臣には、ムハンマド・ビン・サルマン(MbS)皇太子の腹違いの兄であるアブドゥルアジーズ・ビン・サルマン王子(59歳)が就任。同王子は1980年代からサウジ石油省で勤務、1995年からは同省で次官や補佐官などの要職に就き、キング・ファハド石油鉱物大学のMBAも保有する石油業界の専門家。

[中国] 9月6日、中国人民銀行(中央銀行)は、金融機関から強制的に預金の一部を預かる比率を示す預金準備率(RRR)を9月16日から0.5ポイント引き下げると発表した。これにより大手銀行の標準的な準備率は13%になる。地方銀行に対しては10月以降、さらに1ポイントの引き下げを行う。地銀の主要取引先である中小企業の資金繰りを支援するのが狙い。同措置により計約9,000億元(約13兆5,300億円)が市場に供給される。今年に入ってからRRRの引き下げは3回目。

[米国] 8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から+13万人と増加したものの、前月(+15.9万人)比では増加幅が縮小した。失業率は3.7%と前月から横ばいで、約半世紀ぶりの低水準を維持した。また、平均時給の増加率は前年同月比+3.2%と昨年半ばから+3%台を保っている。雇用・所得環境は引き続き底堅い中でも、市場では9月の利下げ観測が高まっている。

[ロシア] 9月8日、ロシア全土で、州や共和国・市町村などの首長と議会議員を選出する統一地方選が実施され、即日開票された。プーチン大統領の長期政権に対する批判票は、それほど伸びなかったもよう。中央選管の開票情報によると、苦戦が予想された極東サハリン州の知事選で与党系のリマレンコ知事代行が得票率約56%で過半数を制し当選を決めるなど、州や共和国など連邦構成体の16首長選で与党系候補が優勢の状況。

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