デイリー・アップデート

2020年9月4日 (金)

[米国] 労働省によると、8月29日までの1週間の新規失業保険申請件数は88.1万件となり、前週101.3万件から約13万件減少した。また、8月22日までの週の継続受給者数は1,325.4万人となり、前週から123.8万人減少した。経済活動が段階的に再開しているため、職場に戻る人もおり、申請件数が減少したという見方がある一方で、今回季節調整の調整方式が変更された影響も現れているとみられる。そのため、今後の動向にさらに注目する必要がある。

[豪州] 9月2日、2020年4-6月期(第2四半期)の実質GDP成長率は前期比▲7%(前年同期比▲6.3%)だったと発表。前期(前期比▲0.3%)に続く2四半期連続のマイナス成長で、1991年以来29年ぶりの景気後退になる。新型コロナウイルス対策の活動制限が影響した。民間消費は前期比▲12.1%。すでに最悪期は脱したとみられるが、ビクトリア州で7月から実施されているロックダウンの影響がまだ反映されていないことから、7-9月期に大きな回復は見込めないとの見方が強まっている。

[米国] 2か月後の11月3日に投票が行われる大統領選挙と同時に連邦議会議員選挙も実施されるが、引き続き共和党が上院で多数党の立場を維持できるのか、あるいは、民主党が6年ぶりに上院での多数党の立場を奪還できるのかは、トランプ再選となってもバイデンがホワイトハウスを奪還しても、それぞれの政権運営に多大な影響を及ぼすことになる。コロラド、メイン、アリゾナ、ノースカロライナ各州選出の共和党現職が再選できるか否かが注目点。

[世界/アジア] 世界知的所有権機関(WIPO)と米コーネル大学、フランスの経営大学院インシアード(INSEAD)が9月2日に発表した2020年版「世界イノベーション指数(GII)」で、中国は14位と高所得国が連なる中、唯一中所得国としてトップ30入りした。シンガポールは前年と同じ世界8位でアジアでは7年連続で最高位を維持。調査は世界131カ国・地域を対象に実施。イノベーションの中心はアジアへシフトしつつある。中国、ベトナム、フィリピン、インドの4か国はここ10年でランキングが急上昇した。

[ベラルーシ] 9月3日、ミシュスチン露首相は、大統領選挙後の緊張が続くベラルーシを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談した。選挙結果などを巡って欧州各国がベラルーシに圧力をかける中、両国が接近する動きを強め、経済分野での協力を深めていくことを確認した。

[パプアニューギニア(PNG)/中国/カナダ] 中国の紫金鉱業集団有限公司とカナダのバリック・ゴールド(Barrick Gold Corp.)の合弁会社は、PNGのポルゲラ(Porgera)金鉱山の採掘を継続するための訴えを同国国家法廷に提出していたが、9月1日に却下された。同鉱山は、2019年8月に合弁会社の採掘権の期限が到来した後も採掘が認められていたが、本年4月、政府が合弁会社の採掘権継続を拒否、鉱山の採掘はそれ以来停止している。金価格の高騰が背景にあると見られる。PNGと中国は、1991年に投資保護協定を締結している。

[中国] 9月3日、北京で「中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利75周年」記念式典が開催され、習近平主席が演説を行った。「日本は侵略の歴史を忘れてはならない」と述べつつ、日中友好の重要性を強調した。「中国共産党の歴史、中国の特色ある社会主義は誰にも否定できず、中国共産党と中国人民を分裂させようとしても絶対にうまくいかない」など、米国への牽制と思われる発言が目立った。3日の記念日に先立ち、国務院は1日、「第3次国家級抗戦記念施設・遺跡リスト」を発表し、新たに80の拠点を抗戦記念施設に加えた。

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