デイリー・アップデート

2021年7月15日 (木)

[米国] 7月14日、FRBが発表した「地区連銀経済報告(ベージュブック)」は、7月初旬までの経済は力強さを増し、「緩やか」から「堅調な」成長になっているとして、景気判断を前回より上方修正した。特に、輸送や旅行・観光、製造業、非金融サービスが平均以上の成長となった。また、供給網の問題や人手不足などは引き続き生産活動の重石となっていた。物価について一時的な上昇という見方があった一方で、今後の更なる上昇を見込む報告もあった。

[トルコ] 中央銀行は、7月14日の金融政策決定会合で、政策金利を19%に据え置くことを決定した。据え置きは、現在のカヴジュオール総裁就任後4会合連続。今月初めに、6月のインフレ率が過去2年で最高の17.5%を記録したことや、トルコ国内のガス・電気料金値上げにより7月以降もインフレが加速することが予想されることから、今会合での利下げは無いだろうと事前に予想されていた。しかしエルドアン大統領による利下げ圧力は続いており、秋以降の利下げが予想されている。

[米国] 米国内の最近の一日当たりの新型コロナ新規感染者数の平均は2万3,000人以上と、3週間前の平均約1万1,300人から倍増しており、全米の多くの州で増加傾向が明らかになっている。新型コロナの感染が再拡大している背景として、①感染力の強いデルタ株(通称インド株)の感染拡大、②夏を迎えた中での公共イベントの開催、③若年層を中心とした新型コロナワクチン未接種者の存在、などを感染症の専門家らは指摘している。

[中国] 7月15日、国家統計局は2021年第2四半期の実質GDP成長率が前年同期比+7.9%だったと発表。昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響による落ち込みの反動から過去最高を記録した第1四半期の同+18.3%よりは鈍化したものの、内外需ともに堅調さを保ち安定的に回復しつつある。プラス成長は5四半期連続。前期比では+1.3%。1~6月では前年同期比+12.7%。

[ベラルーシ/ロシア] 7月13日、プーチン露大統領は、サンクトペテルブルクでベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、ベラルーシが米欧から科されている厳しい制裁を乗り切れるように、経済協力を発展させ支援する立場を表明した。ベラルーシに対して割安価格で天然ガスを供給し、追加の金融支援も行うと発表した。

[中国] 猛暑と工業生産の急伸により、多くの地域で電力負荷がピークに達している。7月14日、江蘇省の電力負荷は史上初めて1.2億kwを突破し過去最高を更新、同省内13都市中8都市および上海市でも過去最高を記録した。このほか、浙江、広東、河北などでも過去最高を更新しているほか、寧夏、河南、江西、湖南なども高温に見舞われている。石炭アナリストは発電所の石炭消費量が増加し、縮小した石炭在庫の補充が急務になっていると言う。河南省では省内で生産された電力炭の省外への販売を禁じた。電力炭の価格は高騰、関連企業の株価も上昇している。

[中国] 陝西省、四川省、浙江省、江西省などの複数の市や県が、「新型コロナワクチンを接種していない場合、原則として重点公共場所に立ち入れない」「就学児童は同居家族のワクチン接種証明を出さない限り、入学できない」などの通知を出している。「公共場所」には学校、医療機関、駅、スーパーなどが含まれる。また、一部の地域では、就学者自身の接種が入学の条件となっている。国家衛生委員会は接種を強制してはならないと繰り返してきたが徹底されていない。

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