デイリー・アップデート

2022年6月2日 (木)

[豪州] 6月1日、2022年1~3月期の実質GDP成長率が前期比+0.8%、前年同期比+3.3%だったと発表された。前期(前期比+3.6%、前年同期比+4.4%)から減速したが、2期連続のプラス成長。家計支出と政府支出の伸びが成長を支えた。新型コロナウイルスの感染は収束していないが(3月末まで5万5,000人程度の高水準で推移)、経済活動の再開は進んでいる。インフレの高進と中国経済の減速が今後の主な懸念材料。下院で単独過半数を確保した労働党のアルバニージー新政権の経済政策も注目される。

[米国] FRBが公表した「地区連銀経済報告(ベージュブック)」によると、米国経済は4月から5月下旬にかけて、控えめから緩やかなペースで拡大した。12地区のうち4地区が、前回時点に比べて成長ペースが減速したと報告した。物価高によって、個人消費の勢いはやや軟化し、不動産部門には原料高と金利上昇による弱さが見られた。先行きについて、8地域で成長への期待が後退し、3地域で景気後退への懸念が報告された。

[メキシコ] メキシコでは6月5日に6州で知事選が行われるが、うち4州ではロペスオブラドール(AMLO)大統領率いる与党・国民再生運動(モレナ)が優勢とされ、実現すれば全32州のうち21州でモレナ党の知事が誕生する。2024年には次期大統領選が行われるが、最新の世論調査によるとAMLOの支持率も57%と依然高く、AMLOの強さを示している。まだ先ではあるが、党内の次期大統領候補者選びにも注目が集まる。

[ロシア] 連邦統計局によると、4月の失業率は、前月より0.1%pt下がり、過去最低の4%となった。国内では現在、約300万人が失業者として公式に登録している。政府は石油・天然ガス輸出からの多額の収入を利用して、従業員を解雇せずに一時帰休させるインセンティブを企業に支払い、国内における失業率上昇に歯止めをかけようとしている。

[中国] 中国鋼鉄工業協会が本年1月に国家発展改革委などに提出した鉄鉱石の資源安全保障強化を目指す「キーストーン計画」が推進の方向にあることを5月30日同委が確認した。計画は、10~15年をかけて鉄資源の供給源の構成を変え、資源不足解消と対外依存度低下を図るもの。2025年までに国産鉄鉱石3.7億トン(2020年比1億トン増)、スクラップ3億トン(同0.7億トン増)、中国企業が権益を持つ海外鉱山の鉄鉱石2.2億トン(同1億トン増)とし、仮に2025年の粗鋼生産量を10.65億トンとした場合、国産鉱石とスクラップの寄与度を2020年比でそれぞれ6%pt増やし21%、26%まで引き上げることを目指す。

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