デイリー・アップデート

2016年3月11日 (金)

[景気減速] 過去2回のリセッションは民間セクターに原因があるが、次は政府が戦犯。欧米中など政府がやるべきことをやっていないのは問題。

[ペルー] 4月10日の大統領選挙第1回投票まで1ヶ月となったが、選挙管理当局がグスマン、アクーニャ両候補の出馬資格取り消しを判断。ケイコ・フジモリ人民勢力党党首優位で推移。

[ミャンマー] 10日、ミャンマー大統領候補が指名された。下院からティン・チョー氏、上院からヘンリー・バン・ティー・ユー、軍人議席からキン・アウン・ミンとなっている。(但し、キン・アウン・ミンについては一部報道による)。

[イスラム国] 22,000人分の外国人戦闘員のリストがリークされた。名前、出身地のみならず、家族の連絡先やIS参加の経緯等が分かるため、今後のリクルートや戦闘員の帰国を防止するのに役立つ。

[タイ] 2月の消費者物価指数は1月と同じく、前年同月比▲0.5%で、14か月連続の前年割れとなった。弱い内需、供給過剰、市況商品価格の底這いによる。政策金利(1.5%)引き下げ圧力強まる。

[ECB] 10日の理事会で、政策金利を年0.05%から0%、中銀預金金利をマイナス0.3%からマイナス0.4%、量的緩和策の規模の拡大(毎月600億ユーロ→800億ユーロ)等包括的な金融緩和策を決めた。

[市況] ECBは市場予想を上回る追加策を導入し初期反応はユーロ売り。しかし中銀預金金利は階層構造を設けず、銀行システムに影響なきマイナス幅拡大は困難との説明を追加利下げなしと解釈しユーロ買い・株売りに。ECBは社債買い入れと新規TLTROに政策手段の軸足を移そうとしている。

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