2019年7月22日 (月)
[中国] 中国の大手金融機関など59社の出資を仰いで2014年に設立し、不動産・保険・ベンチャー・航空機リース等への投資事業を行ってきた民営投資会社「中国民生投資集団」が、7月18日に償還予定であった社債「18民生投資SCP007」の元金・利息合計約238億円の償還が出来なかった旨を償還予定日の翌日になって公告した。同社は、今年に入って1月、4月、5月とデフォルトを起こし、資産を切り売りしてしのいできたが、まだ9つの債券、約2500億円相当の償還が今後1-3年以内に予定されており、償還能力が疑問視されている。
[イラン] 7月19日、ホルムズ海峡を航行中の英船籍タンカーが、船員23名とともにイランの革命防衛隊(IRGC)に拿捕された。IRGCは、同タンカーが国際海洋法に抵触する可能性ある航行をしたにもかかわらずIRGCからの緊急無線連絡に応じなかったことを理由としているが、英政府は拿捕は違法であるとしてタンカーの解放を要求している。2週間前に英領ジブラルタル沖でイランのタンカーが拿捕されたことにイラン政府は強く反発しており、今回の行動は英政府に対する報復とみられる。
[イタリア] 先週の欧州委員長の選出以降、イタリア連立政権内で「五つ星運動」と「同盟」との緊張が高まっている。欧州理事会が指名した候補フォンデアライエン氏の欧州委員長就任について「五つ星運動」は支持した一方、「同盟」は反対の立場であったため。その結果、連立政権崩壊の可能性が高まっている。今週、ディマイオ副首相(「五つ星運動」党首)はサルビーニ副首相(「同盟」党首)と和解協議を予定しており、解決に至れるかどうかが注目される。
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