デイリー・アップデート

2019年12月20日 (金)

[ペルー] 10月の月次GDP成長率は前年比2.09%増。分野別では商業、観光業(飲食及び宿泊)、農業で拡大が見られた一方、製造業、漁業では縮小が見られた。需要別では堅調な小売売上高及び融資額の増加に支えられた個人消費が全体を牽引した。また、鮮魚や農産品といった伝統的品目が輸出の拡大を促した。

[ロシア] 12月19日、プーチン大統領は年末恒例の記者会見を開き、2024年の任期満了とともに大統領職を退くことを示唆した。プーチン氏は、1人の人物がロシア大統領を務められるのは連続2期までとする憲法規定から「連続」という文言を削除することを支持する姿勢を示した。現在、大統領の任期(1期)は6年。

[台湾] 12月18日夜、台湾総統選に出馬する3名の候補者による初めてのテレビ政見発表会が行われ、民進党の蔡英文総統と国民党の韓国瑜高雄市長が激しく対立した。台湾の政治評論家の黄?瀚氏が聯合報で、韓氏が、国のアイデンティティ(蔡氏が中華民国と言わず、この国と言う点)、特権・汚職の追及、経済の不振、台湾の孤立の議論で「ヒット」4本、蔡氏は得失点なしだが、市長としての責任逃れ、実行欠如の政策、親中に染まっているなどの3つの手で攻めたと評価。

[レバノン] 10月中旬からの民衆デモの要求をのみ、同国のハリーリ首相が10月末に辞任を表明したが、12月19日、議会過半数の賛成を取り付けたハッサン・ディアブ元教育相が大統領の首班指名を受けた。同氏はスンニ派であるが、スンニ派の主要政党ではなく、ヒズボラの参加する政党連合からの支持で議会過半数の支持を集めた。これからディアブ氏は組閣作業に入るが、ヒズボラに近い人物ということで、隣国イスラエルのメディアなどは既に懸念を表明している。

[中国/中南米] 南米のスタートアップ企業と中国のベンチャーキャピタルの関係は強化されつつあり、このことは米州開発銀行も指摘している。例えば、中国のテンセントはブラジル・サンパウロに本社を置く南米最大のフィンテック・ヌバンクに出資し、同様に滴々はブラジルのカーシェアリング大手・99を買収している。ファーウェイは、同社として初めて太平洋を横断する光ファイバー・ケーブルを敷設しようとしており、まず南米のデジタルセンターであるチリと接続する予定だ。

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