デイリー・アップデート

2017年11月17日 (金)

[ロシア] 民間ガス生産販売会社である露Novatek社がオペレーターのヤマルLNGプロジェクトが今年末に初出荷を迎え、本格稼働に入る見通しである。北極圏初のLNGプラントになる。

[レバノン] ハリーリ首相がサウジで辞任を表明して約2週間が経つが、この間に仏大統領や仏外相がサウジを訪問し、今週末ハリーリ首相がパリへ発つこととなった。亡命ではなく数日間の滞在とのことだが、パリ滞在中の発言やその後の行動に注目が集まる。

[チリ] 11月19日、大統領・議会選が実施される。中道左派は候補乱立、保守派のピニェラ前大統領の勝利が見込まれている。過半数の得票を得られなければ12月に決選投票が行われる。

[ユーロ圏] ユーロ圏6カ国のゾンビ企業は全体の約10%、10年で倍増。イタリア、スペインで3倍増。マイナス金利などECBの景気刺激策が背景。伊セメント企業や独海運大手企業などで不良債権問題が顕著化。

[日本] 25年ぶりにデフレ脱却の4条件がそろう中、インフレによる新たな懸念も。インフレに直面して、若年世代、高齢世代とも堅実な消費を続けることが、経済成長の足を引っ張る恐れがある。

[インド] 深刻化する大気汚染を受け政府は11月1日から首都圏で石油コークスの使用を禁止。代替として石炭の需要増加が見込まれる。2020年4月導入予定の排ガス基準BS6対応の燃料導入前倒しの動きも。

[ノルウェー] 政府系ファンドは、石油ガス株投資の引き揚げを政府に提案。石油ガスに偏りすぎた同国のエクスポージャーを減らすことが目的であり、原油価格の長期低迷を見据えている点が注目される。

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