デイリー・アップデート

2020年1月23日 (木)

[マレーシア] 1月22日、中銀は政策金利を3%から2.75%に引き下げた。利下げは8か月ぶりで、2%台に下げるのは2011年5月以降初めて。市場は据え置きを予想しており、サプライズ利下げとなった。中銀は物価が安定している中で成長軌道を改善するための予防的措置と説明した。リンギットの対ドル上昇傾向も影響したとみられる。なお、統計局が同日発表した2019年通年のCPI上昇率は前年比+0.7%(2018年同1.0%)。2009年以来10年ぶりの低水準だった。

[イスラエル] 1月22日よりエルサレムにおいて世界ホロコースト会議が開催され、チャールズ英皇太子、プーチン露大統領、マクロン仏大統領、ペンス米副大統領など世界45か国から首脳陣が集まった。今年は、ユダヤ人100万人以上が殺害されたとされるポーランドのアウシュビッツ収容所が閉鎖されてから75周年となり、過去最大規模のイベントとなる。1月27日の国際ホロコースト記念日には、アウシュビッツ収容所のあったポーランドにて式典が開催される予定。

[日本] 財務省「貿易統計」によると、12月の輸出は6兆5771億円(前年比▲6.3%)と、13か月連続の前年割れになった。米国向け輸出は1兆2215億円(同▲14.9%)、自動車関連を中心に5か月連続で減少した。一方、中国向け輸出は1兆4126億円(同+0.8%)と10か月ぶりに前年の水準を上回った。半導体等製造装置や自動車などが増加した。中国向け輸出には下げ止まりの兆しがみられるものの、半導体サイクルや中国経済の回復によるものか、それとも春節前の一時的なものなのか、見極める必要がある。

[ペルー] 11月の月次経済活動指数は前年比+1.86%。分野別では鉱業(前年比+4.01%)、観光業(レストラン・ホテル、同+5.47%)、金融・保険(同+6.24%)などで拡大が見られた一方、製造業(同▲2.58%)や漁業(同▲13.77%)では縮小が見られた。需要別では堅調な小売売上の増加及び融資の成長を通した個人消費の増加が経済活動を支え、更に、海産品や農産品といった非伝統的品目が輸出の加速を促した。

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