デイリー・アップデート

2020年1月28日 (火)

[メキシコ] 2019年11月の月次経済指数は前月比0.1%増。分野別ではサービス業が横ばい、鉱工業が前月比0.8%増、変動の激しい農林水産業が同2%減。鉱工業の回復は9月と10月にそれぞれ同0.6%減、同1.5%減と連続して縮小があった反動によるもの。製造業は緩やかな拡大に留まっており、建設業は傾斜のきつい下落トレンドに入っている。11月の月次経済指数の前年比データは1.2%減。貿易統計によると資本財及び中間財の輸入が大きく減少した他、輸入ほどではないものの輸出も減少していた。

[中国] 新型コロナウイルス肺炎関連。1月28日、北京時間午前10:35現在、中国全国での死者数累計106名。1月27日、上海市は、企業の春節休み明け操業開始日を2月10日以降に延期し、学校の新学期開始日を2月18日以降に延期する措置を公布。同27日、国家電力網社は、防疫支援策の中で、防疫期間中に住民が電気代の支払いを怠った場合でも電気の供給を止めない措置を公表。同26日、銀行・保険監督管理委は、ウイルス禍の影響で一時的に収入を失った住民の住宅ローンやクレジットの返済について返済時期の延期、利子の減免など柔軟な対応を行うように銀行・保険会社に指示した。

[ドイツ] Ifo経済研究所が発表した1月の景況感指数は92.9と、前月(93.9)から低下した。「年初のドイツ経営者のセンチメントは幾分慎重なものだ」と、先行きへの警戒感を示した。これまで低迷してきた製造業については回復の兆しがみえるとした一方で、経済のけん引役だった小売業やサービス業、建設業で先行きに対する懸念が強まっている。ドイツ経済の弱さは当面続きそうな情勢だ。

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